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京都新聞杯・G2」(8日、中京)
終わってみれば友道厩舎のワンツー決着。直線で抜け出した1番人気の
ルペルカーリアを目掛け、赤い稲妻が飛んでくる。一歩ずつ差を詰めた3番人気の
レッドジェネシスが、ゴール手前で差し切り重賞初Vを決めた。
「道中のリズムが良かったですし、直線に入った時には届くなと思えるくらい、雰囲気は良かったですからね」と華麗にエスコートした川田は、このレースでJRA通算1600勝を達成。「区切りを大きなところで迎えることができて、非常にありがたく思います」。2021年は驚異的なペースで
グレードレースを制覇。早くもこれがJRA重賞10勝目と、21年の川田はとにかく大舞台に強い。
友道師は「一戦一戦ジョッキーが競馬を教えてくれた。それに馬が応えてくれましたね」と鞍上と馬をたたえる。デビューした頃は心身ともに幼く、課題が山積み。それでもレースを重ねることに進境を見せて、タイトルホースに上り詰めた。もちろん次に見据えるは、競馬の祭典ダービー(30日・東京)だ。
現段階で鞍上は未定だが、本格化ムードが漂う今なら、勝負になってもおかしくはない。
父ディープインパクト×母父ストームキャットは、
京都新聞杯V→ダービー制覇を決めた13年
キズナと重なる。不気味な血統背景を持つ西の成長株が、満を持して新緑の府中へ乗り込む。
提供:デイリースポーツ