春の古馬牝馬の大一番として創設されて、今年で16回目。秋の
エリザベス女王杯は施行時期が近い他のGIにメンバーが分散しやすいこともあり、近年だと
ヴィクトリアマイルの方がメンバーが揃う傾向にある。ただし、3連単の配当が2千万円を超えた15年を筆頭に波乱も珍しくない。
1.前走負けた馬が巻き返す
過去10年、前走を勝っていた馬は1勝もしておらず、複勝率も8.6%しかない。対して、前走6着以下だった馬が6勝。2着も10頭中4頭は前走6着以下だった。
2.前走の上がりタイムに注目
過去10年、前走の上がり3ハロンタイムが1位だった馬は[1-1-1-20]で複勝率13.0%・複勝回収率32%。対して、6位以下だった馬は[7-4-5-70]で複勝率18.6%・複勝回収率196%。速い上がりを使ってきた履歴は、ここでは強調材料にならない。
3.リピーターが多いレース
GIにしてはリピーターが多いレース。過去10年で、
ノームコア、
ジュールポレール、
ストレイトガール、
ヴィルシーナ、
ホエールキャプチャの5頭が複数回3着以内に好走している。また、
ヴィクトリアマイルではないとしても、すでに東京芝マイル重賞勝ちの実績がある馬の激走もしばしばある。
サウンドキアラは昨年の
ヴィクトリアマイルを大外枠から2着。その後はやや勢いが落ちているが、前走の
高松宮記念では初の1200mに対応して6着に踏ん張っており、力のある所は見せた。条件替わりはプラスだろうし、今年も好走を期待したい。