スマートフォン版へ

【日本ダービー】横山武史 エフフォーリアと「ホースマンの夢つかむ」最年少&父子制覇へ

デイリースポーツ
  • 2021年05月24日(月) 14時35分
 「日本ダービー・G1」(30日、東京)

 さあ、いよいよダービーウイークの開幕だ!2018年に生産された7398頭の頂点を決める祭典を前に、皐月賞エフフォーリアで挑む横山武史騎手(22)=美浦・鈴木伸=がインタビューに応じた。相棒は昨年のコントレイルに続く無敗戴冠が、自身にとっては、父・典弘騎手(53)との父子制覇、中央競馬史上最年少Vが懸かる一戦。大舞台に向け、意気込みを大いに語った。

 ◇  ◇

 -自身にとって初めてのG1制覇となった皐月賞。勝利者インタビューの第一声は「最高です!」だった。

 「やっぱり最高でしたね。ここで満足しているわけじゃないけど、夢の一つ、目標の一つとして達成できたことは良かったです」

 -ガッツポーズは父が皐月賞を勝った時(98年セイウンスカイ)とそっくりだった。

 「結構周囲から言われましたが、意識はしていなくて。パッと出たのがあれでした」

 -レースを振り返ると。

 「戦前に予測していた流れで、欲しい位置が取れました。理想的な競馬ができましたね」

 -下馬後、「プレッシャーから解放されたー」と言っていたが。

 「あれはもう本当に本音が出ました(笑)。人気も背負っていましたし」

 -VTRを見直したか。

 「もちろん。負けたレースもですが、勝ったレースは特にたくさん。リアルに50回くらい見ました」

 -皐月賞の3馬身差Vは過去10年で最大。

 「競馬は時計や着差だけではないと思いますが、着差を広げて勝てるのは“強い”ということで間違いないです。僕は意識していなかったんですけど、ニュースか何かで“毎レース毎レース着差を広げている”と。確かにそうだなと思いました」

 -父・典弘騎手からは「酒を飲むな」と厳命されていたと聞く。G1を勝っても飲まなかった?

 「飲まなかったですね。飲まなくてもいいかなー、と思って。これまで飲まなくても今、楽しいですし。ここで終わりじゃないんで、馬も人も。ダービーもありますから」

 -父からの祝福は。

 「長い言葉はなかったのですが、『おめでとう、良かったな』と。結構喜んでいました」

 -G1タイトルは父より早く獲得できた。

 「時代が違いますし、あんまりそこを簡単に比較するのは良くないかなと思います。戦うメンバーも違うし、乗っている騎手も違うし。僕自身は結果を出せて良かったのかなと」

 -印象的なダービーを挙げると。

 「父が勝ったロジユニヴァース(09年)ですね。家で見ていました。あの時は小学校5年生くらいで、乗馬を始めてもいなかったです。当時の僕でもダービーはすごいレースだと分かっていましたし、テレビで見ているだけでも緊張しました。レースは土砂降りの中、よく内を突いてきましたよね」

 -父はダービーを2勝している。

 「乗るだけでも大変なレース。それに勝つとなると、さらに大変なはず。2勝している父は、改めてすごいと感じます」

 -自身は19年リオンリオン(15着)でダービー初騎乗。

 「急きょの代打騎乗でしたが、乗れることをうれしく思いました。この世界にいる人の夢の一つでもありますから」

 -決戦が目前に迫った。次は距離が2400メートルになる。

 「折り合いがメイン課題になってくるのかな、と。少し力みやすい馬ですが、共同通信杯の時のようにスローペースで掛かってもスッと落ち着いてくれますし、何より馬が賢いので大丈夫じゃないかなと思います」

 -皐月賞後に「6週間で、自分も馬も成長してダービーを迎えたい」と話していた。

 「土日で10鞍くらいとして、6週間なら60鞍ぐらい乗るわけじゃないですか。その分、経験値が積み上がる。例えばダートの千二とダービーがつながるかと言ったら、パッと見は分からないかもしれないですけど、大事な部分は一緒だと思うので。騎乗技術はもちろん、メンタル、フィジカルもこの6週間でさらに成長できればと思っています」

 -自身にとってダービーとは。

 「ありきたりですが、“ホースマンの夢”です。どのレースも勝ちたいですけど、ダービーは特に勝ちたいレースの一つ。憧れの舞台ですね」

 -当日は緊張しそう?

 「すると思います。無敗ですし、想像しただけでも…。それだけすごいレースですからね、ダービーは」

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す