少し気が早い?かもしれませんが、2019年生まれ世代「国内最初の2歳重賞」第46回
栄冠賞(H2・1200m外回り。JBC協会協賛「
モズアスコット賞」)が6月24日(木)に行われます。1着馬は
JRA函館2歳ステークスGIIIの出走資格を得られるということもあって大いに注目していただきたい「日本一早い2歳重賞」なんですが、その発走まで早くも1ヵ月を切ったということで、本日の当欄では“中間報告”として「
栄冠賞に出走すれば上位人気に支持」されるであろう素質馬を5頭、ピックアップしてみたいと思います。
まずは、能検(800m)で47秒7という破格の時計を叩き出し開幕前から注目を集めていた
シャルフジン(牡・
田中淳司厩舎、
父ヘニーヒューズ。生産=坂東牧場)。5月13日6Rの
JRA認定フレッシュチャレンジ競走(1100m外回り)でデビューすると、好発から先手をとり大跳びのフットワークで軽快に先行。2、3番手で追った馬たちが付きバテして下がっていく中、ゴールでは2着に9馬身差をつける圧勝デビューとなりました。その走りを確認に訪れた吉田勝己オーナーも「強いねぇ」とご満悦。口取り写真にも加わるなど、その期待の大きさが十二分にうかがわれるデビュー戦でした。
その
シャルフジンが掲示した1100mの勝ち時計は良馬場で「1分06秒9」でしたが、同じ1100mでそれを上回った2頭、
モーニングショー(牡・
角川秀樹厩舎、
父シニスターミニスター。生産=新生
ファーム。5月4日の
JRA認定「スーパーフレッシュチャレンジ1」で1分06秒7を計時)と、
ベターザンエヴァー(牡・
田中淳司厩舎、父
ダノンレジェンド。生産=ムラカミ
ファーム。5月19日の
JRA認定「フレッシュチャレンジ」で1分06秒6を計時)も先々の楽しみ大きい存在となっていきそう。特に
モーニングショーは新馬勝ち直後、鞍上の
阿部龍騎手が能検時からの変化の大きさを強調していて今後の伸びしろも大きそうなだけに、長く注目していきたい一頭と言えそうです。
5月20日の5R、
JRA認定フレッシュチャレンジ競走(1000m外回り)を抜群の瞬発力で差し切った
プライルード(牡・
田中淳司厩舎、父
ラブリーデイ。生産=ノーザン
ファーム)も非常に楽しみな一頭と言えるでしょう。時計の出やすい馬場状態(重)ではありましたが、勝ち時計1分00秒0は非常に優秀で、出走してくれば
栄冠賞H2でも上位人気は必至の逸材でしょう。
今年、初年度産駒がデビューする「新種牡馬」の産駒では、今季オープニングデーの4月14日に国内最初の2歳新馬戦「
JRA認定フレッシュチャレンジ競走/1000m外回り」を楽勝した
ラブミードール(牝・
角川秀樹厩舎、父
コパノリッキー。生産=グランド牧場)。その勝ち時計1分01秒6は前出
プライルードより幾らか見劣りするかもしれませんが、ジョッキーらも手探りの開幕日のレースでしたし、母が2012年のNAR
グランプリ「2歳最優秀牝馬」
ハニーパイという良血馬でもありますので、2戦目以降の大きな上積みも期待できるでしょう。
ピックアップした各馬以外にも、連日のように素質の高い2歳馬たちがデビューしている馬産地ホッカイドウ競馬・門別
グランシャリオナイター開催。きょう26日も、4R(発走16時05分/1000m外回り)で
JRA認定
アタックチャレンジ(認定未勝利)が、5R(発走16時35分/1000m外回り)6R(同17時10分/1100m外回り)では
JRA認定フレッシュチャレンジ競走(新馬)が相次いで行われます。お楽しみに!
(文:ひだか応援隊)