いよいよ今季最初のダート
グレード競走「第25回
北海道スプリントカップJpnIII/1200m外回り」がきょう27日の第11競走(発走20時00分)で行われます。昨年は
田中淳司厩舎の
メイショウアイアンが
JRAマテラスカイらと3頭横一線の追い比べを外から捻じ伏せて優勝、2000年(札幌1000mで施行)の
オースミダイナー以来実に20年ぶりとなる地元馬Vを飾りましたが、今年は「
JRA所属馬」として“凱旋出走”を果たす
リュウノユキナが、レース史上2頭目(2016年
JRAニシケンモノノフ以来)となる「ホッカイドウ競馬(門別)デビュー馬V」を成し遂げられるかに注目が集まりそうです。
今年は
JRA勢が、勢い最高潮の
リュウノユキナを除けば、3勝クラス→オープン特別を2連勝中の
スマートアルタイル、4走前3勝クラス勝ちの後は着外が続いている
サンライズカラマ、昨年8月の新潟・
NST賞勝利以降はくすぶっている印象の
ヒロシゲゴールドという顔ぶれ。
例年より幾らか見劣る印象もあるだけに、決して贔屓目ではなく、前年覇者
メイショウアイアンを筆頭とする地元勢も上位に食い込める可能性は十分にありそう。
その
メイショウアイアンは前走の今季初戦が6着という意外な結果も、着差的に“大敗”したわけではないですし、序盤から押して前に行かせるようなレース内容で、ここに向けて「ペースの上がる交流重賞で置かれすぎないように」といった意図が垣間見えた感もありました。本来の「終いに懸ける
スタイル」ならもっと着順は上位だったかもしれませんが、シーズン初戦であえて積極策を採らせたことが昨年に続く好走に繋がるような期待も感じさせます。
昨年のシーズン最終日に、
道営記念と合わせ“ダブルH1”の形で施行された道営ス
プリントを道中ほぼ最後方から直線一気でぶっこ抜いた
ジャスパーシャイン。C2勝ちから一足飛びのH1挑戦で歴戦の
タイトルホルダーたちを纏めて面倒みてしまったその凄まじい末脚に、驚愕の念を抱いた皆さんは決して少なくなかったのではないでしょうか。
こちらもシーズン初戦は僅か届かずの4着でしたが、道中の流れが速くなる交流重賞なら自慢の末脚が再び炸裂するシーンも期待できそう。
ほかにも、昨年12月に
JRA中山の
カペラステークスGIIIに遠征で挑み、
ジャスティンの0秒8差(9着)と大健闘した元
JRA3勝馬
イダペガサス、昨年このレース4着で今季初戦を幸先よく勝利した
JRA元オープンの9歳馬
ニットウスバル、前走の転入初戦を鋭く差し切った2020年
JRA根岸ステークスGIII3着馬
スマートアヴァロン、昨年
グランシャリオ門別ス
プリントH2で驚異のレコード勝ち
アザワク等々、近年の門別所属馬の「レベルアップ」を実感できるメンバーが揃いました。馬券的にも、好配当を積極的に狙っても面白そうな一戦ではないでしょうか。
この第25回
北海道スプリントカップJpnIIIは、通常のメインレース(最終)とは違い、一つ前の11Rで行われます。20時00分ゲートインですので、お間違えありませんよう。門別での、今季最初のダート
グレード競走を存分にお楽しみください!
(文:ひだか応援隊)