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日本ダービー・G1」(30日、東京)
2020年の開業後、このダービーがG1初挑戦となる宮田厩舎。
グレートマジシャンの攻め専(調教専門の助手)を務める佐藤良児助手(43)は、以前に在籍していた栗田博憲厩舎(19年引退)で14年2着馬
イスラボニータを担当していた。
「生まれが遅いのもあって、ダービーの頃までは頑張ってカイバを食べさせないといけなかったり、何回も腹痛になったりしていました」。今だから明かせる当時の苦労話。それでも
皐月賞を完勝し、続く府中の大一番でも頂点に立てる手応えはあったという。
しかし、早めに先頭に立つと気を抜く癖があった。「4角での隊列を見た時に、“駄目だ…”と思ったのを覚えています。勝ち馬のいい目標になってしまいました」。結果は
ワンアンドオンリーに3/4馬身差かわされての惜敗だった。
7年前の悔しさを胸に臨む一戦。普段から
グレートマジシャンの調教をつけているが、「まだ芯が入っていない感じなのに、こちらの想像を超える競馬をしてくれる。当時とは立ち位置が違うけど、色気を持って出られます」と高い素質に期待を寄せた。最終追いにも、もちろん仕上げ人が騎乗。競馬の祭典に向け、全力を注ぎ込む。(デイリースポーツ・刀根善郎)
提供:デイリースポーツ