「
日本ダービー・G1」(30日、東京)
吉兆の白帽ゲットだ。27日に枠番が確定し、無敗戴冠を狙う
エフフォーリアは1枠1番に決まった。過去に多くの馬が頂点に輝いた“ポールポジション”。若武者・横山武が、絶好枠を追い風にパートナーを頂点へ導くか。
クラシック2冠奪取へ、さらなる追い風が吹いてきた。
皐月賞馬
エフフォーリアは1枠1番。「持ってますね」。水出助手は、第一声とともに思わずニヤリだ。
かつては08年
ディープスカイ、09年
ロジユニヴァース、10年
エイシンフラッシュと、3年連続でダービー馬を生んだポールポジションだ。近年でも
キズナ(13年)、
ロジャーバローズ(19年)と2勝している。「いいところですね。あとはジョッキーがどう乗るかでしょう」と満足そうにほほ笑んだ。
最終追い切り翌日の木曜朝は、細かく降りしきる雨の中、美浦北の角馬場で軽くダクを踏んで体をほぐした。「変わりなく順調です。速いところをやっても体が増えているように、いい状態で臨めそうですね」と仕上げ人は問題なしをアピールした。
デビュー戦からコンビを組む横山武にとっては、父・典弘との史上4組目の父子制覇が懸かる。ちなみにダービー2勝の父は
ロジユニヴァース(09年)が1枠1番、
ワンアンドオンリー(14年)が1枠2番だった。吉兆の白帽を手にした22歳の若武者が、パートナーを史上8頭目の無敗ダービー馬へ-。その時が刻一刻と近づいてきた。
提供:デイリースポーツ