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日本ダービー・G1」(30日、東京)
東京五輪の聖火ランナーに選ばれた
武豊騎手(52)=栗東・フリー=が27日、観衆が見守る中、滋賀県栗東市の第1走者として大役を果たした。「大変名誉なこと」と達成感をにじませたレジェンドだが、週末にも大仕事が待っている。2021年の競馬の祭典でコンビを組むのは
ディープモンスター。
父ディープインパクトと同じ枠番から頂点を目指す。
栗東市民体育館から200メートルを約2分半かけゆっくり走った
武豊。「馬に乗ってやりたかったんだけどね」とジョークを飛ばしつつも、「大変名誉なこと。緊張感はありましたが、うれしかったですね」と晴れやかな表情を見せた。
今週末は競馬の祭典。「一年を通して常に頭にあるレース。いよいよだなと思います」と武者震いする。21年の相棒はコンビ3勝を挙げる
ディープモンスターだ。「デビュー前、調教に乗った時の乗り味にはビックリした。クラシックに行く馬だという感覚はありました」と、早くから大舞台を意識した逸材だった。
通算32回目の参戦となるレジェンドも、21年はここまで決して順調とは言えなかった。3月20日の阪神10Rで右足甲を骨折。それだけに、大一番への思いは一層強くなった。「その時、最初に思ったのは『ダービーに間に合わせたいな』ということでした」。2週間の静養後、ここに照準を合わせてリハビリを開始。そこからは誰もが驚く回復力で、5月1日に再びターフに姿を見せた。
今回引き当てた3枠5番は、くしくも
父ディープインパクトと同じ枠番。「勝ちたい気持ちがすごく強い。思い切り走って“金メダル”を獲りたいです」。見据えるは頂点のみ。吉兆枠を味方に最多6勝目を狙う。
提供:デイリースポーツ