春のGIシリーズはついに大一番へ。
今週はいよいよ3歳馬の頂点を決める一戦、ダービー(GI東京芝2400m)である。
先週の3歳牝馬女王決定戦の
オークス(GI東京芝2400m)では1番人気
ソダシが期待にこたえられず失速の8着。かわりに1着となったのは3番人気
ユーバーレーベンとなった。2着に2番人気
アカイトリノムスメ。3着には16番人気
ハギノピリナが入り、3連複10万円&3連単で50万超えの高配当となった。今週はこんな高配当を手中にしたいものである。
それではダービーの傾向を順に見ていこう。
このレースも「1番人気が強い」というイメージはあるはず。確かにそのとおりで1番人気馬は過去10年で4回勝利。馬券圏内ならば7回も絡んでいる。ただこれを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれ。
当然ながら1番人気が絡まないパターンならば高配当は必至。そこを狙っていくのもひとつの作戦だろう。要は組み合わせが大事なのだ。
ダービーで、圧倒的に相性がいいのは前走・
皐月賞組である。
過去10年の馬券圏内30頭では、20頭が「前走
皐月賞」組。しかもダービー3着までに
皐月賞組が1頭も絡まなかった年もない。
しかもダービー1着馬となると、過去10年で8頭が前走
皐月賞を走っている馬だった。着順はどうであれ、とにかく1着になる馬は
皐月賞からのローテ必須。ただ、悪くても前走着順は7着までが限界。18年の
ワグネリアンがそうだったのだが、同馬は
皐月賞では1番人気に支持されていた。
ちなみに過去10年中、例外だった2年は「前走・
京都新聞杯」組。13年
キズナ(前走1着)と19年
ロジャーバローズ(前走2着)がそれぞれ勝っている。ほかの路線組からの1着になっている馬は過去10年では出ていない。
◆タイム指数で前走レースのレベルを比較してみると…
次にタイム指数を使って前走レースのレベルを探っていく。
すると今年の
皐月賞はあまりレベルが高くなかったことが見えてくる。
レベル高い年の
皐月賞上位勢は110台が出ているのに対し、今年の
皐月賞では1着
エフフォーリアでも105程度しか出ていない。タイム指数は今年の
皐月賞をあまり評価していないのだ。となるとやはり
皐月賞組からは1着
エフフォーリアが筆頭。逆に上位3頭すべて前走
皐月賞組独占というパターンは難しそうな感じがしている。
逆に今年レベルが高かったのは
毎日杯組。1着2着の
シャフリヤールと
グレートマジシャンはどちらも113。やはりレコードタイムだったので指数評価は高めだ。毎年90ちょいくらいの
毎日杯でこのレベルは凄い。ちなみに過去の
毎日杯勝ち馬
ブラストワンピースや
アルアインよりも上である。ダービーではあまり相性の良くない
毎日杯組だが、今年は「なし」とはいえなくなった。
そしてもう1頭、タイム指数からのアプローチでどうしても気になる馬がいる。
それが唯一の牝馬
サトノレイナスだ。前走は
桜花賞2着だが、そのときのタイム指数が117だった。2着とはいえ1着
ソダシより3上回っている。ちなみにこの
桜花賞117というのは、過去の
桜花賞優勝馬たち(20年
デアリングタクト=110、19年
グランアレグリア=114、18年
アーモンドアイ=110)を遥かに凌ぐ
桜花賞史上最高値。(14年前のダービー馬
ウオッカは前走
桜花賞2着で111だった)。これは見逃せない。
過去3年の最強牝馬たちが「もしダービーに参加していたら?」という夢を乗せながら、
サトノレイナスが走るようなものだ。しかし、かなり外枠になってしまったのはマイナス。さらに先行有利の馬場となった場合や、雨の影響が残った場合も心配材料ではある…。
データ的には「
皐月賞組が良い」としながらも、他路線からの馬を強調せざるをえないのが今年のダービー。現段階では
サトノレイナス、
シャフリヤール、
グレートマジシャンは個人的には高評価するつもり。この3頭と前走
皐月賞上位との組み合わせをフォーメーションで高配当まで狙っていきたい。
(netkeiba・大石川大二郎)