浦和競馬場(天候:曇、馬場:良)で行われたダート
グレード競走の第25回
さきたま杯は12頭によって争われた。道中5番手につけた1番人気の
JRAアルクトスが外から進出して、ゴール前で差し切った。勝ちタイムは1分24秒9。鞍上は
JRAの
田辺裕信騎手。
半馬身差の2着には2番人気の
JRAエアスピネル、さらに2馬身半差の3着には3番人気の
JRAワイドファラオが入った。4着にも4番人気の川崎
ベストマッチョが入り、上位は人気順通りの決着となった。
勝った
アルクトスは、父
アドマイヤオーラ、
母ホシニイノリヲ(
その父シンボリクリスエス)という血統の牡6歳、鹿毛馬。
JRA美浦・
栗田徹厩舎の管理馬。通算成績は21戦9勝。重賞は2019年の
プロキオンステークス、2020年の
マイルチャンピオンシップ南部杯に続いて3勝目となった。
レース後の関係者のコメント
1着
アルクトス 田辺裕信騎手「大きい馬なので、小回りに対応できるかと思いましたが、馬に助けられました。余力がある状態で直線を迎えたので、状態が良かったのだと思います。スタートは上手な馬ですが、スタートセンスが問われるレースだったので、内枠は嬉しくなかったです。それでも上手くカバーできて、脚を使えるポジションまで上がれて良かったです。
エアスピネルの手応えが良さそうでしたが、馬の力を信じて外へ回しました。直線に向いて進路ができて、どれだけ踏ん張れるかと思いましたが、辛抱してくれました」
1着
アルクトス 栗田徹調教師
「
フェブラリーステークス後はここを目標にして、
かしわ記念はパスしました。今年はJBCが金沢で行われるので、小回りの1400mで試しておきたかったのです。もう少し(前に)行けるかなと思いましたが、1400mで良い位置を取れませんでした。しかし、外々に進路を取って勝つことができて、今後につながる内容だったと思います。
作戦という作戦はなかったのですが、この馬本来の力を出せるようにハードな調教もこなしてくれましたし、馬が頑張ってくれました。競馬が上手ですし、このような馬場状態も合っていたと思います。パサパサのダートは良い結果が出ませんでしたが、少し湿っているような状態が向いていたかなと思います。この後は夏休みを迎えて、大きな舞台に向かえればと思います」
2着
エアスピネル 鮫島克駿騎手「小回りの1400mの流れを意識して、取りたいポジションを取れました。忙しい流れの中でも脚を溜めるところを作って、一瞬の切れ味を生かしたレースができました。しかし、悔しいです」
3着
ワイドファラオ 福永祐一騎手
「3番手からスムーズな競馬ができました。4コーナー辺りからある程度進出していって、良いかなと思いましたが、1、2着馬が強かったです。それでも最後まで頑張っていましたし、良い頃に戻っていると思います」
4着
ベストマッチョ 森泰斗騎手「描いていた通り、良いレースができました。このレースは例年手薄になりがちですが、今年はメンバーが揃って時計も速かったです。最後の100mの踏ん張りが課題ですが、良いレースをしてくれました」
9着
ノボバカラ 戸崎圭太騎手「気持ち良く走っていないというか、力を出しきれていない感じです」
(取材:米田元気)
ラジオNIKKEI