現地時間4日、イギリスの
エプソム競馬場で行われた第243回
オークス(3歳牝・G1・芝2410m・14頭立て)は、中団の外目を進んでいた
ディープインパクト産駒スノーフォール(
Snowfall、牝3、L.デットーリ騎手)が、最後の直線で逃げる
ミステリーエンジェル(牝3、B.カーティス騎手)をかわすと、あとは独走状態。
ミステリーエンジェルに
オークス史上最大着差となる、16馬身差をつけての圧勝を収めた。勝ちタイムは2分42秒67(稍重)。
鞍上のランフランコ・デットーリ騎手はレース後のインタビューで次のように語った。
「熱いナイフでバターを切っているかのような感覚でした。タッテナム(最終)コーナーで勝利を確信しましたね。信じられないほどです。
(道中は)良いポジションが欲しかったのですが、他の馬が速すぎましたね。全員が3番手までにつけようとしていたので、彼女たちを先に行かせました。
(直線に入ってからは)『考えすぎるな、真ん中から抜けるだけでいい』と思っていました。唯一道中で見ていなかった馬が(人気の)
サンタバーバラだったので少し後ろを見ましたが、自分が5馬身前にいることを確認しました。そして、彼女に
ゴーサインを出しました。
私は今までたくさんのクラシックを勝ってきましたが、これだけ楽に勝てたのは初めてです」(英競馬
メディア『Racing Post』より抜粋)
デットーリ騎手はこれで英クラシック通算21勝となり、フレッド・アーチャー騎手(1857年-1886年)と並ぶ最多勝タイに。本日5日のダービーでは
スノーフェアリーの子ジョンリーパーに騎乗し、最多勝記録の更新に挑む。
なお、デットーリ騎手の英クラシック初制覇は1994年の
オークス(
バランシーン)。同レースの2着が
ディープインパクトの
母ウインドインハーヘアだった。