現地時間5日、イギリスの
エプソム競馬場でG1・第242回ダービー(3歳牡牝・芝2410m・11頭立て)が行われた
道中は好位の最内を進んだ7番人気
アダイヤー(Adayar、牡3、A.
カービー騎手)が、直線で1頭分空いた内のスペースを突き抜け、後方から馬群を割って追い込んだ最低10番人気タイのモジョスター(牡3、D.
イーガン騎手)に4.1/2馬身差をつけて優勝した。勝ちタイムは2分36秒85(稍重)。
モジョスターから3.1/4馬身差の3着には、2番人気
ハリケーンレーン(牡3、W.ビュイック騎手)が入った。
本競走3連覇を目指したA.オブライエン厩舎の1番人気
ボリショイバレエ(牡3、M.ムーア騎手)は7着、
スノーフェアリーの子で3番人気タイのジョンリーパー(牡3、L.デットーリ騎手)は9着。
3連勝中で人気の一角に推されていたモハーフェス(牡3)は、馬場状態を嫌い出走を取り消した。
アダイヤーは父
Frankel、
母Anna Salai、母の
父Dubawiという血統。イギリスのC.アップルビー厩舎の管理馬。
昨年10月、デビュー2戦目に未勝利戦を勝利。今年はクラシック
トライアル(英G3)2着、ダービー
トライアルS(英L)2着という戦績で、今回が重賞初制覇、G1初出走だった。
鞍上のアダム・
カービー騎手は当初ジョンリーパーに騎乗予定だったが、同馬がデットーリ騎手に乗り替わりとなり、
アダイヤーへの騎乗は直前での決定。馬主のゴドルフィンは
ベルモントS(米G1)も
エッセンシャルクオリティで制し、英米同日クラシック制覇の快挙を果たした。
また、2着のモジョスターは過去2戦でともに2着という、メンバー中で唯一の未勝利馬。本競走は昨年、前走未勝利1着の
サーペンタインが制し、未勝利馬ア
ウラーンナ
ヴィーアンが3着に入ったが、今年も波乱の結末となった。