アメリカで、芝のチャンピオンにして
年度代表馬の座まで上り詰めた後、昨年から日本で供用されている
ブリックスアンドモルタルを送り出したチャド・ブラウン厩舎に、またしても芝の大物が出現した。5日にニューヨーク州のベルモントパークで行われたG1マンハッタンS(芝10F)を快勝した、
ドメスティックスペンディング(セン4、父
キングマン)が、その馬だ。
G1BCフィリー&メアターフ(芝10F)勝ち馬
クイーンズトラストの従兄弟にあたり、タタソールズ10月1歳市場にて30万ギニー(当時のレートで約4811万円)で購買されたのが
ドメスティックスペンディングだ。
3歳2月にデビューすると、いきなり2連勝。重賞初挑戦となったサラトガのG2ホールオヴ
フェイムS(芝9F)こそ3着に敗れたものの、続くサラトガダービー(芝9.5F)を制して特別初制覇。さらに
デルマーのG1
ハリウッドダービー(芝9F)も勝ってG1で重賞初制覇を達成し、3歳シーズンを終えている
5か月の休養を挟み、今季初戦となったのが5月1日に
チャーチルダウンズで行われたG1ターフクラシックS(芝9F)で、同馬はここも白星で通過、5日のG1マンハッタンSも勝ってG1・3連勝を達成するとともに、通算成績を7戦6勝としている。
次走は、8月14日にアーリントンで行われるG1ミスターディーS(旧
アーリントンミリオン、芝10F)の予定。ブラウン調教師は、
ドメスティックスペンディングがここも勝てば、その後は
ブリックスアンドモルタル同様に、G1
BCターフで12Fの距離に挑む構想を掲げている。
(文:合田直弘)