9日(水)、晴・良馬場の
大井競馬場で行われた南関東3歳三冠の第二弾となる第67回
東京ダービー(SI・2000m・出走16頭)は、好スタートから今日も逃げた1番人気の
アランバローズがそのまま押し切り、南関東の3歳世代の頂点に立った。勝ちタイムは2分06秒6。
4コーナー2番手から迫った12番人気の
ギャルダルが3/4馬身差で2着、さらにクビ差で10番人気の
ブライトフラッグが追い込んで3着に入り、
羽田盃に続く二冠を狙った
トランセンデンスは11着、悲願の
東京ダービー制覇へ39回目の騎乗だった
的場文男騎手の
トーセンマッシモは10着だった。
勝った
アランバローズは
父ヘニーヒューズ、
母カサロサーダ(
その父ステイゴールド)という血統の3歳牡馬で、通算成績は8戦6勝。昨年無敗で
全日本2歳優駿(JpnI)を制した後、ここ2戦は敗れていたが
東京ダービーで鮮やかに2歳王者の力を見せた。騎乗した
左海誠二騎手は8年ぶり2度目、管理する船橋の
林正人調教師は昨年の
エメリミットに続き2年連続3回目の
東京ダービー制覇となった。
<レース後の関係者のコメント>
1着
アランバローズ(
左海誠二騎手)
「最高の気分です。この馬の持ち味を出して先行して、気持ちよく、リズムよく走らせる事だけを考えていました。道中はリズムを崩さないことだけを考えていましたが、思いのほか向正面でペースを落とせて、一番いい形になったと思います。直線は最後まで頑張ってくれ、頑張ってくれ、と思って最後まで油断せずに追っていました。関係者の皆様には感謝の気持ちでいっぱいなので、終わってからしっかり頭を下げようと思います。
前回1800mの
羽田盃でゴール前差されたので、ちょっと距離が長いのかなと思ったんですけど、今日の2000mでも自分の形で、自分のペースで走れたことは、この馬の能力を感じました。久々にお客さんが入った中でレースが出来て本当に楽しくて、しかもダービーを勝つことが出来て本当に嬉しく思います」
2着
ギャルダル(
矢野貴之騎手)
「惜しかったです。イメージ通りでしたし、3・4コーナーでは勝つかもと思いました。理想通りに運べて折り合いもバッチリでした。向正面で流れが遅くなった分、前に残られた感じです。もう1段ギアがありそうですし、今後さらに前進できるはずです」
3着
ブライトフラッグ(
本橋孝太騎手)
「集中して走れていました。ただ、3コーナーで前にいた2頭(
チサットと
マカベウス)を信頼しすぎたかも知れません。その2頭が進んで行かず、あそこで前との差が開いてしまいました。4コーナーでは狭い所に入りながらも集中して走っていましたし、良い脚で来ていただけに悔しいです」
6着
ギガキング(
和田譲治騎手)
「3コーナー過ぎで少し手応えが怪しくなりましたが、直線に向くとまた頑張ってくれて踏ん張ってくれました。強気に競馬をして行けましたし、折り合いもつきました。多少距離(の影響)があったかもしれません」
11着
トランセンデンス(
森泰斗騎手)
「外枠ということもありましたが、見えない疲れがあったのかも知れません。この前猛時計で走った後ですし、それくらいしか考えられません」
(取材:大関隼)
ラジオNIKKEI