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エプソムC・G3」(13日、東京)
小柄な素質馬が府中で素質を開花させるか。
アドマイヤビルゴは先週のケイコ内容や輸送を考慮し、栗東坂路で軽めの最終リハ。重賞初タイトルに向けて、仕上がりは万全と言っていい。
もう速い時計など必要なかった。1週前追い切り(栗東CW)で、6F79秒3の猛時計を出した
アドマイヤビルゴは9日、長距離輸送も考慮してソフトな最終デモ。栗東坂路で4F55秒7-40秒3-12秒3を計時した。
フォーム自体はダイナ
ミックで、体を大きく見せている点は好感。藤本助手は「予定通りです。55秒になりましたが、57秒でいいと思っていたくらいなんです。調整は心配ありません。
リラックスして走れていましたよ」と満足げに振り返る。前走時の体重が428キロと小柄な馬。輸送減りのリスクを考えれば、
テンションを上げたくはない。「カイバの心配もありますからね。そういう意味では(同じレースに出走する)
マイラプソディと一緒に行けるというのは大きい」。帯同する僚馬の存在も心強い限りだ。
17年当歳セレクトセールにおいて5億8000万円(税抜き)で取引された高額馬。目下7戦4勝だが、重賞では結果を出せていない。今後の飛躍につなげるためにも、タイトルが欲しいところだ。
「体のサイズは大きくなっていませんが、中身が変わってきた。筋肉量が多くなっています。バネがあり、前々から東京コースに使ってみたいと思っていたんです。いい走りをしてほしいですね」と同助手は舞台適性を見込む。前走の
大阪杯(9着)は道悪がこたえただけに、今週は良馬場でやれそうなのもいい。小柄な馬体を弾ませて、府中の直線を疾走する。
提供:デイリースポーツ