今週もオリジナルの
ビッグデータを活用した
AI競馬予想から弾き出した、
マーメイドS(3歳以上牝馬GIII・芝2000m)の激走注目馬を紹介します。
過去10年の結果を見ると、3連単10万馬券超えが8回。順当な結果となったことは1度もなく、とにかく毎年荒れるのが
マーメイドS。上位人気が弱いのか、それとも我々のつくる人気順オッズ自体が間違っているのか…。それでは出走予定メンバー(フルゲートは16頭、現在23頭が登録中)を見ていきましょう。
まずは前走
シドニーT(中京芝2000m)1着だった
ソフトフルート(牝4・栗東・斉藤崇厩舎)。昨年3歳時は
秋華賞で3着という結果を残した馬。その後は3勝クラスでも結果が出ませんでしたが、前走ようやく勝ちきりました。
次に前走
福島牝馬S3着だった
サンクテュエール(牝4・美浦・藤沢和厩舎)。前走は人気薄でしたが、休み明け使った分の上積みはありそうです。そして同じ
シドニーTで2着だった
アカイイト(牝4・栗東・中竹厩舎)。この馬は好走続いているもののまだ3勝クラスを勝ちきっていない馬。今回が試金石としたいところ。さらに
シャドウディーヴァ(牝5・美浦・斉藤誠厩舎)、前走メイS1着
アブレイズ(牝4・栗東・池江厩舎)などが出走予定です。
まだ枠順や当日の馬場状態予測を反映されていない月曜時点でのものとなりますが、その中でnetkeibaAIが導き出した本命候補は、なんと
イルマタル(牝5・栗東・
渡辺薫厩舎)でした。
【今年の主役は格上挑戦、軽ハンデ馬の超人気薄】
まだ3勝クラス馬の
イルマタル。昨年暮れに今回と同じ阪神芝2000mの2勝クラス戦を勝った後は、3勝クラスで4戦をこなして、5着、10着、6着、6着。ただし、過去10年の馬券内馬のうち2勝クラス、3勝クラス馬が半数を占めているように、
マーメイドSは前走格を問われないのが特徴のレース。当然、前走クラスで評価は落とせないでしょう。
まず、今回人気を集めそうな
ソフトフルートが勝った前走の
シドニーT。内枠から軽快に逃げましたが4角では詰められる厳しい展開のなか、直線は粘り10人気6着という結果。他の先行勢は総崩れした中で、唯一粘ったといえるのが同馬でした。
ただ、このときの斤量は定量の55キロ。今回はおそらく、かなりの軽量ハンデになるのは間違いなさそう。3勝クラス初戦となった1月の寿Sでは、斤量52kgで勝ち馬に0.4秒差の5着と善戦しています。内容としても、4角で外から被され、直線前半は前が詰まり追い出しの遅れた中での結果で着順以上の評価ができますし、狭いところを割って入る根性も見せています。
マーメイドSは過去10年3着以内馬30頭中、斤量53kg以下の馬が18頭と6割を占めています。3勝クラスで崩れているとはいえない同馬が穴をあける可能性も薄くはないとみます。
また阪神2000mは昨年11月に勝ったコースで相性も◎。開幕週にくわえて春の阪神開催が超高速だったことをふまえると前有利になる可能性も高く、人気度外視で、逃げ先行できる力のある
イルマタルの評価をさらに上げても良さそうです。
あとは調教の時計、枠順、馬場状態など、総合要素を加えての最終決定となりますが、馬券の検討材料のひとつにAI
ジャッジを参考にしてみるのはいかがでしょうか。