「
マーメイドS・G3」(20日、阪神)
20年の
秋華賞3着馬
ソフトフルートが、重賞初制覇を目指す。前走の
シドニーTは、後方からメンバー最速の上がり3F34秒4の末脚を繰り出して快勝。転厩2戦目で鮮やかにオープン入りを決めた。斉藤崇師は「転厩して最初の頃は体も整っていませんでしたが、毛ヅヤ、カイ食いも良くなっていました。しっかりと伸びてくれましたし、距離も合いますね」と高く評価する。
前走後はここを目標に、馬体をケアしながら丹念に調整してきた。1週前は栗東CWでパートナーに首差先着を決め、師は「レース後、これだけ速い時計(6F83秒0-37秒5-11秒6)を出すのは初めてでしたが、前走の前よりも体も使って動けていましたね」と上積みを実感している様子だ。
阪神コースは4戦して未勝利だが、「右回り、左回りは関係ないタイプだと思います。直線の坂も気にしていません」と条件変わりを不安視していない。「G1で3着に来ているくらいですし、能力はありますからね。それを大事にして調整していきたいです」と改めて気を引き締めた。確かな素質を持つ4歳馬が、重賞タイトルをつかみ、さらなる飛躍への足掛かりとする。
◇ ◇
1週前追い切りは岩田望(レースは横山和)を背に、栗東CWで6F83秒0-11秒6(馬なり)。僚馬を0秒3追走して首差先着した。格下相手とはいえ、脚色優勢で素軽い動き。気配も引き続き良く、好調をキープしている。
提供:デイリースポーツ