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【POG】2歳戦独断評価 競り合いを制したヴァーンフリートの今後に期待

デイリースポーツ
  • 2021年06月16日(水) 12時46分
 前週、2歳新馬戦が東京、中京、札幌競馬場で計6レースが行われた。土曜東京5R(芝1400m)では、白毛馬のハイアムズビーチ(牝、美浦・萩原)が直線で外から差し切ってV。新種牡馬ドレフォン産駒の初勝利となった。日曜の東京5R(芝1800m)では、ヴァーンフリート(牡、父リオンディーズ、美浦・手塚)が競り勝って1番人気に応えた。また、新種牡馬では他にメリトクラシー(牝、栗東・武幸)の父シルバーステートが産駒初勝利を挙げた。

 壮絶なたたき合いを制した。日曜東京5Rは残り400mから完全なマッチレースとなった。1番人気に支持されたヴァーンフリートは好位の外を追走。勝負どころでさらに外から進出してきたグランシエロと馬体を併せる形に。残り2Fで2頭が抜け出してゴール直前まで続いた激戦を、最後はヴァーンフリートが首差制した。手綱を取った川田は「道中はずっと動かし続けて、競馬中もずっと動かし続けて何とか(なった)、というところですね。この時期なので、これからガラッと良くなってくれば」、また、手塚師「これからの馬。勝って良かったけど、課題は多いね」と勝って辛口。今後の成長に期待といったところだ。(レース評価B、将来性★★★★)



先週の新馬勝ち馬評価一覧

ハイアムズビーチ(牝、父ドレフォン、美浦・萩原)

 土曜東京5R・芝1400m、北村宏「パドックからゲートまで落ち着きがありました。スタートの反応は良かったのですが、まだ緩さがある分、バランスを取るのに力を使っている感じで。追いだしてからも自分のバランスを取るのに苦労していましたが、坂は真っすぐ駆け上がっていたし、頑張ってくれました」(B、★★★★)



セリフォス(牡、父ダイワメジャー、栗東・中内田)

 土曜中京5R・芝1600m、川田「馬的にも流れ的にも形が良くなかったので、途中でポジションを上げていきました。能力は高いのですが、性格がとても難しいので、そういう面をうまくコントロールしながら成長できれば、将来も楽しみな馬だと思います」(B、★★★★)



カイカノキセキ(牝、父キンシャサノキセキ、栗東・池添学

 土曜札幌5R・芝1000m、鮫島駿「栗東でも札幌でも調教に乗せてもらって仕上がりの良さを感じていました。1000mなのでスピードを生かせたけど、これから距離が延びるにつれて道中の遊びがもう少しあればいいかなと思う。レコードで走るぐらいなのでスピードは十分にあります」(B、★★★)



メリトクラシー(牝、父シルバーステート、栗東・武幸)

 日曜中京5R・芝1200m、福永「厩舎サイドが勝つための準備をしっかりやってくれたことが今日のレースに反映されました。スタートから最後までしっかり走れていましたし、乗っている方としては楽な競馬でした。馬もよく応えてくれました」(B、★★★)



トーセンサンダー(牡、父トーセンファントム、美浦・杉浦)

 日曜札幌5R・芝1200m、丹内「調教は右へ張ってすごかったけど、レースは左へ張っていた。そういう面が難しいですね。まだ緩いところがある」(B、★★★)

(評価は馬サブロースタッフによるS、A、B、C、Dの5段階)

提供:デイリースポーツ

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