梅雨に入っての週末…。阪神競馬場あたりの天気は雨か曇りかという予報になっている。日曜日のメイン芝状態は、稍重から重という感じになりそうだ。
毎年、荒れるというイメージがすっかり定着した
マーメイドS(GIII・3歳以上牝馬限定・阪神芝2000m・ハンデ戦)。過去10年で馬連でも万馬券が4回。3連複では万馬券9回。さらに3連単ともなると10万円以上の配当になったのが8回もある。まさに穴党の出番となる一戦である。
昨年は7番人気
サマーセントが1着。一昨年は7番人気
サラスが1着。3年前は10番人気
アンドリエッテが1着と、近年は人気薄が勝っているために配当は跳ねている。もちろん2・3着にも人気薄が入る年は3連複&3連単も配当爆発状態。一方、昨年のように、2着に2番人気
センテリュオ、3着には3番人気
リュヌルージュと人気上位が絡んでくるという人気サイド混合のパターンもあり。荒れるには荒れる。しかし人気薄サイド一辺倒で攻めるのも獲り逃す。馬券構成としては厄介な牝馬重賞だ。
今年のメンバーをざっと見渡してもわかるように、重賞常連レベルからまだ2勝クラスを勝ったばかりの馬まで、出走馬にかなりの上下差がある。普通ならば格上が強いのが当たり前なのだがそこはハンデ戦。2勝クラスを勝ったばかりの馬でも十分勝負になってしまう。前走どこを使っていたかでいうと、過去10年で馬券圏内になったうちの半数が、前走3勝クラス以下のレースだった。
もちろんもう半分は前走オープン戦使いが馬券になっている。
福島牝馬S組=3頭、
阪神牝馬S組=2頭、
ヴィクトリアマイル組=3頭、
大阪城S組=2頭。ここら辺も重要というデータ。正直、前走ローテからの傾向絞り込みは難しい。軸として狙うとすればやはり前走条件戦組のほうが妙味はあるのだ。
◆狙う人気薄タイプは、4歳・軽量ハンデ・上り33秒台?
一昨年、1着になった
サラスは7番人気。牝4歳、ハンデ51キロ、前走
パールS(3勝クラス11番人気)3着。ただ前走の上り3ハロンは33秒台だった。2着の
レッドランディーニも同様に10番人気。牝4歳、ハンデ51キロ、前走御室特別(2勝クラス3番人気)1着。上りは33秒ジャストだった。
ここまでは昨年もわかっていた。そこを踏まえて昨年は「4歳・前走条件戦・軽量ハンデ・上り33秒台」を重視した。揃って持っている馬を拾っていくと
サマーセントがピッタリだった。とはいえ馬券を獲るところまでは届かなかったわけだが…。
今年、この条件に当てはまるのはただ1頭
ロータスランド(牝4歳、ハンデ52キロ、前走2勝クラス1着、上り33.2秒)がいた。しかし残念ながら除外に(残念)。ならば切り替えて、そこに近い軽量タイプの上り33秒台持ちから選んでいこう。現時点では4歳ならば
イズジョーノキセキ。5歳ならば
レッドベルディエスあたり。人気薄になってくれれば面白いはずだ。
(netkeiba・大石川大二郎)