先週土曜(19日)は東京、阪神、札幌の各競馬場で2歳新馬戦が4鞍行われた。東京5R(芝1600m)を制したのは
アライバル(牡、父
ハービンジャー、美浦・栗田)。促して好位馬群に取りつくと、直線では非常にバネの利いた走りを披露し完勝。15年
桜花賞2着、
オークス3着の
母クルミナルと同様に初陣を飾った。
前評判にたがわぬ強さだった。レース前から、20年アルテミスS2着の半姉
ククナも管理する栗田師が「こんなに気持ちの強い2歳は見たことがない」と感嘆していた
アライバル。レースの上がり3Fは11秒4-11秒3-11秒4の高速ラップが刻まれ、着差がつきにくいスローペースでの2馬身半差は素質の高さを物語る。
単勝1.8倍の支持に応えた走りを、ルメールは「能力がありそう。道中も問題なかったし、乗りやすかった。瞬発力も見せてくれた。楽勝」と笑顔で振り返る。「距離はもう少し長くてもいい。
ハービンジャー産駒でスタミナがありそう。こういう馬場も良かった。(同じ父産駒の)
ディアドラみたい」。自身が17年
秋華賞Vへ導いた一頭を引き合いに出すのだから、本物とみていいだろう。今後の成長が楽しみだ。(レース評価A、将来性★★★★)
先週土曜の新馬勝ち馬評価一覧
ポメランチェ(牝、
父キングカメハメハ、栗東・牧田)
土曜札幌5R・芝1200m、藤岡佑「北海道の前に栗東坂路で調教に乗り、新馬戦で勝ち負けができると思っていました。その後は順調に厩舎サイドが調整してくれて、現地でゲートもしっかりやってくれていましたからね。前向き過ぎる気性なので、気持ちのコントロールがうまくできればと思います」(レース評価A、将来性★★★)
フェズカズマ(牡、父
ドレフォン、栗東・安田隆)
土曜阪神5R・ダート1200m、川田「ゲート内で強く後ろにモタれた分、出ませんでしたが、結果としていろいろなことを勉強するレースになりました。この経験を先につなげていければ」(レース評価C、将来性★★★)
アーリーレッグ(牡、
父マジェスティックウォリアー、美浦・伊藤圭)
土曜札幌6R・ダート1000m、横山武「練習の時からゲートは速くなかったし、抜け出してから甘くなったようにまだまだ課題がありますね。気性も子どもですし、これからです」(レース評価D、将来性★★)
提供:デイリースポーツ