6月20日(日)
高知優駿を以て、国内すべての平地競馬(中央、地方/北海道・岩手・南関東・石川・東海・兵庫・高知・佐賀)の「ダービー馬」が決まったわけですが、そのわずか4日後、きょう24日(木)の門別メイン(最終)12Rで「2019年生まれ世代」最初の2歳重賞「第46回
栄冠賞H2/1200m外回り。発走20時40分」が行われます。
1着馬は、7月17日(土)に行われる
JRAでは最初の2歳重賞「函館2歳ステークスGIII」への出走資格を満たすということで、その点でも大いに注目される一戦でしょう。
この
栄冠賞、古くは、翌年道営史上初の3歳(当時の数え方では「4歳」)三冠馬となった
トヨクラダイオー(第5回)や、後に自らが産んだ
モミジイレブンが史上2頭目の三冠馬に輝いた牝馬
モミジビューティー(第7回)が勝利したのをはじめ、1987年の第12回では後に道営・南関東で大活躍の
フレアリングマズルを産んだ牝馬
ヤマノフレアリングが優勝。
さらに1993年の第18回は、後に史上4頭目&牝馬では史上初の道営三冠馬となる愛娘
クラキンコを出した
クラシャトルが勝ち、1998年の第23回をレコード(旭川1000m=59秒9)で駆け抜けた
オリオンザサンクスは翌年、南関東3歳“変則三冠(第44回
羽田盃・第45回
東京ダービー・第1回
ジャパンダートダービー。第36回
東京王冠賞のみ3着)”を達成。
大活躍馬輩出の系譜はまだまだ続き、1999年Vの
エンゼルカロは次戦で
JRA函館の2歳オープン「
ラベンダー賞」を制し、勢いそのままに地方馬初となる「函館2歳ステークスGIII」制覇も成し遂げました。2008年の第33回は翌年南関東「3歳牝馬二冠」を達成する
ネフェルメモリーが勝ち、2010年の第35回は牝馬では
ロジータ以来の
羽田盃&
東京ダービー「二冠」達成
クラーベセクレタがデビュー2連勝でV。最近では2017年、後に
JRAに移籍しオープンまで出世、現在は金沢に移籍している
サザンヴィグラスが勝利しています。
ここ迄かなり長くなってしまいましたが、これだけ多くの「将来の
ビッグスター」やその母馬らが勝利してきた“最も注目すべき登竜門”であることを、何としてもお伝えしたかったということで何とぞお赦しください…。とにかく、その勝ち馬の将来を次代に亘ってまで注目していただきたいのが、この「
栄冠賞H2」なのです。
今年も精鋭14頭が出走予定。それぞれの時計や勝ちっぷりをみる限り、近年では屈指のハイレベルと言っても良さそうなメンバー構成となりました。能検(800m=稍重)を47秒7という超抜時計でぶっちぎり、5月13日の新馬戦(
JRA認定フレッシュチャレンジ1100m)も1分06秒9の好時計で9馬身差圧勝の
シャルフジンはじめ、同じ1100mのフレッシュで1分06秒7のレコードを叩き出した
モーニングショー、新馬からいずれも好内容でデビュー2連勝の
コパノリッキー牝駒
ラブミードール。さらには1000mのフレッシュで素晴らしい瞬発力を発揮した
プライルード、その他の出走馬もほぼ全馬が高水準のパフォーマンスで駒を進めてきた面々ということで、非常にハイレベルな「日本一早い2歳重賞」となりそうです。
第46回
栄冠賞(JBC協会協賛スタリオンシリーズ馬主賞「
モズアスコット賞」)の発走時刻は20時40分です。お見逃しなく!
(文:ひだか応援隊)