27日に阪神競馬場で行われる
宝塚記念(3歳上・GI・芝2200m)について枠順・馬番別に検証していく。
過去10年、馬番別では最多となる5回の馬券絡みが11番。次点で4回の2番が続き、3回が4番、16番となっている。
参考までに枠順による成績を比較すると下記の通り。
1枠 1-1-3-11/16 複勝率31.3% 複勝回収率189%
2枠 1-1-2-12/16 複勝率25.0% 複勝回収率78%
3枠 0-1-1-14/16 複勝率12.5% 複勝回収率91%
4枠 0-3-0-13/16 複勝率18.8% 複勝回収率41%
5枠 0-2-0-16/18 複勝率11.1% 複勝回収率51%
6枠 1-0-1-18/20 複勝率10.0% 複勝回収率73%
7枠 0-2-1-18/21 複勝率14.3% 複勝回収率65%
8枠 7-0-2-13/22 複勝率40.9% 複勝回収率106%
10年で7勝と8枠が出色の好成績を収めている。昨年も8枠16番の
クロノジェネシスが2番人気で勝利。19年には
リスグラシューが8枠12番から3番人気1着、17年
サトノクラウンは8枠11番から3番人気1着、16年
マリアライトは8枠17番から8番人気1着と、直近5年で4勝という偏りぶりだ。16年、17年、20年は稍重での施行で、時期的に馬場が悪くなりやすいことが、外枠の躍進に繋がっているのかもしれない。
また、上がり3F1位だった馬は[6-5-0-0]と
パーフェクト連対を記録しているが、34.9秒より速かったのは3頭のみ。上がりを要することもまた、外枠勢にプラスに働いているのだろう。
一方、1枠も複勝率31.3%、複勝回収率189%と好成績。15年
ショウナンパンドラが11番人気3着、18年
ノーブルマーズが12番人気3着など、5回の馬券絡みのうち4回が6番人気以下だった。内回りコースで施行される以上、最内枠からの一発は常に警戒しておきたい。
従来の日程では3回阪神8日目に施行される
宝塚記念だが、今年は京都改修に伴い3回阪神4日目となる。梅雨時期の8日目(最終日)と1ヵ月ほど養生期間があっての4日目では、当然、馬場状態は異なり、今年は例年ほど芝が傷んでいない状態でレースが行われる可能性が高い。過去の傾向からは8枠が圧倒的に優勢だが、今年は内枠有利に振れる可能性も頭に入れておいた方が良さそうだ。