「新馬戦」(27日、阪神)
宝塚記念当日に行われる阪神芝1800メートルの新馬戦。17年
ダノンプレミアム、18年
ブレイキングドーン、19年
レッドベルジュール、そして20年
ダノンザキッドと、目下4年連続で勝ち馬が
タイトルホルダーとなっている。そんな注目の出世レースに、今年も良血馬が集結。熱い戦いが繰り広げられそうだ。
期待の素質馬が、早くもベールを脱ぐ。日曜阪神5R(芝1800メートル)でデビューする
レッドベルアーム(牡、
父ハーツクライ、栗東・藤原英)は、異父兄に19年
デイリー杯2歳S覇者
レッドベルジュール、20年の同レースを制した
レッドベルオーブがいる良血馬。兄の背中を知る福永は「能力はあるよ。お兄ちゃんたちよりも、距離も持ちそうだね」と好感触を得ている。
4月に入厩してゲート試験をパスすると、いったん滋賀県のノーザン
ファームしがらきへ放牧。5月18日に再入厩し、そこから1カ月以上の時間をかけて丹念に乗り込まれた。4週連続で追い切りに騎乗した鞍上は「馬っぷりがいいね。動きもいいし、乗りやすい。相手は強そうだけど、どれだけやれるか」と実戦を心待ちにする。
田代助手は「やるごとに反応が良くなっているし、前向きさも出てきた。走りに軽さもあるね」と素質を高く評価する。「ゲート試験もすぐに受かったし、疲れが出ることもなく、体もしっかりとしている。初戦から動ける態勢にある」と状態に太鼓判を押した。
今週、数々の名馬を輩出した
父ハーツクライの種牡馬引退が発表された。残り少なくなった偉大なDNAを受け継ぐ良血馬が、ダービーを制した藤原英厩舎×福永のコンビで、飛躍への第一歩を踏み出す。
提供:デイリースポーツ