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CBC賞・G3」(7月4日、小倉)
九州産の夢を乗せて-。3歳牝馬
ヨカヨカが“地元”九州の地で悲願の重賞制覇を目指す。前走の葵Sではスタートで出遅れながら、ゴール前で末脚を伸ばして鼻差の2着に惜敗。改めてス
プリンターとしての適性の高さを示した。熊本産馬では初となるJRA重賞Vの知らせを馬産地へ届けたい。
ヨカヨカが故郷九州で悲願の重賞初制覇を目指す。前走の葵Sは出遅れながら末脚を伸ばして2着。谷師は「発馬でモタれて出遅れたうえに、直線でもゴチャつきましたから。それでも馬群をさばけたのは、今後へ向けての収穫でしたね」と、無念の表情をにじませながら前向きにとらえる。
ここへ向けての調整も万全だ。23日の1週前追いは栗東坂路で4F49秒6の一番時計をマーク。坂路での自己ベストにトレーナーは、「すごい時計が出ましたね。前走後も変わりなくいい。ええ、状態面での問題はありませんよ」と笑みを浮かべる。新コンビを組む和田竜も「スピードが勝った馬ですが、どっしりとしていて落ち着いていました。イメージ通り」と好感触を伝えた。
この中間は発馬不安を解消するべく、ゲート練習も入念に消化した。「練習では問題はなかった。前走は差す競馬でしたが、今度は小倉の開幕週ですから。スピードを生かすレースをすればいい」と谷師は積極策での戴冠を意識する。本来は中京が舞台の
CBC賞だが、21年は京都競馬場改修の影響を受けて99年以来、22年ぶりに小倉で行われる。指揮官は「地元への凱旋(がいせん)ですから。結果を残したい」ときっぱり。熊本産馬初のJRA重賞制覇へ、堂々と押し切りを狙うつもりだ。
提供:デイリースポーツ