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ラジオNIKKEI賞・G3」(4日、福島)
重賞初制覇に向けて態勢は万全だ。NHKマイルC4着の
リッケンバッカーは30日、栗東坂路で併せ馬。ラストはしっかりと反応し、順調ぶりをうかがわせた。
絶妙なさじ加減で、臨戦態勢を整えた。
リッケンバッカーは、栗東坂路で
ヴァランシエンヌ(2歳新馬)と併せ馬。序盤はゆったりとしたペースで入ると、馬場の中央を徐々に加速していく。ラストは軽く促す程度で、決して無理はしない。軽快な脚さばきで4F54秒3-37秒8-12秒1を刻んだ。
騎乗した余田助手の表情にも、満足感がにじむ。「動きは良かったですね。一杯じゃないですし、福島への輸送もあるので、これくらいでいい。(相手の)新馬も動きましたが、ちょうどかわしたくらいでしたね。順調に来ています」と、鞍下から伝わってきた上々の感触に自然と声も弾んだ。
2戦ぶりに騎乗する幸も、好勝負を意識する。「前々走(
アーリントンC2着)も、最後までしっかり動いてくれていましたし、フロックではなかったのは前走(NHKマイルC4着)で証明してくれましたから」と手応えは十分。「
アーリントンCの時は前走より前で運べましたし、福島は小回りなので、ある程度積極的なポジション取りができれば。距離も馬場も大丈夫だと思う」と力強い。
トップハンデタイの56キロを背負うが、同助手は「これまでも背負っている斤量ですし、普段も重い僕が乗っているので大丈夫です」とキッパリ。「いつもこっちの想像を超えてくれる馬。楽しみです」と期待は大きい。強豪相手に好走してきた力を示し、今度こそ重賞ウイナーの仲間入りを果たす。
提供:デイリースポーツ