「
ラジオNIKKEI賞・G3」(4日、福島)
アサマノイタズラは嶋田を背に美浦Wで併せ馬を行い30日、キビキビとした脚さばきを披露。
トップハンデタイは地力上位の証明だ。初タイトル奪取に燃える
アサマノイタズラが臨戦態勢を整えた。
主戦の嶋田を背にした美浦Wでの最終リハは、僚馬の
ワーケア(4歳オープン)を3馬身ほど後ろに従え先行。直線は馬場の八分どころへ持ち出し、パートナーを待ち受ける。ゴール前で2頭の馬体が重なると、そのままの態勢で
フィニッシュラインを駆け抜けた。
5F69秒2-40秒0-12秒3のタイムに、鞍上が「先週にしっかりやってあるので、最後に気合をつける程度でしたが、よく動けていましたよ」と目を細めれば、手塚師も「いい動きだったね」と満足げにした。
デビューからコンビを組み、春はス
プリングSで頭差2着に好走。しかし、自身初のG1騎乗となった
皐月賞では、外々を回らされる厳しい競馬にしんがり負けを喫した。乗り代わりを覚悟するも、コンビ続行が決定。「もう感謝しかありません」。あとは結果で応えるしかない。
「機動力があって福島コースは合っているし、距離も問題ないです。同期(
マーメイドSで重賞初Vの藤懸、東京パラリンピック馬術競技日本代表の高嶋活士選手)が頑張っているので、負けられません」と力を込めた。デビュー11年目の夏。28歳の成長株が、信頼するパートナーと大きな夢をつかむ。
提供:デイリースポーツ