「
CBC賞・G3」(4日、小倉)
格上挑戦の8番人気
ファストフォースが逃げ切り、1分6秒0の日本レコードで重賞初制覇を飾った。2着には2番人気の
ピクシーナイト、3着には6番人気の
アウィルアウェイが入り、1番人気の
ヨカヨカは5着に終わった。
驚異の逃走劇だ。圧倒的に先行有利の超高速馬場。格上挑戦で初めて重賞に挑んだ
ファストフォースは、果敢にハナを奪うと2〜4Fで10秒台を刻み、ハイペースで飛ばして行く。軽ハンデを追い風に、最後まで粘り切った。勝ちタイムの1分6秒0は芝千二の日本レコード。前日の小倉10R戸畑特別(3歳上2勝クラス)で
プリモダルクが更新したばかりの記録を、0秒4も上回った。
鮫島駿は「特殊な馬場状態なので、ある程度は前に行かなければならないと。枠もいいですし、行き切れればチャンスはあると思っていました。コーナーから仕掛けて早めに踏んで行きましたけど、よくしのいでくれました」と声を弾ませた。佐賀県出身の24歳。「小倉は僕にとって馬乗りとしてのルーツ。地元でお客さんがいる中で勝てて良かった」と笑みがこぼれた。
西村師も喜びをかみしめた。「もともとオープンの力があるとは思っていましたが、自分が失敗して(馬体を)絞り切れませんでした。だから今回はしっかり絞ろうと。びっしりと調教をしてきました」。今回は狙い通りに18キロ減で出走させ、結果に結びつけた。
今後について指揮官は「状態を確認してからですが、夏場に強い馬です。オーナーと相談してみますが、
北九州記念(8月22日・小倉)がいいかも」と話した。重賞タイトルと最速ス
プリンターの称号を手にした先には、サ
マースプリント王者の座が待っている。
提供:デイリースポーツ