サマー2000シリーズの初戦にあたるハンデ重賞。以前は最終週に行われていたが、番組改正に伴い13年から序盤の2週目に行われるようになった。荒れるレースとしてもお馴染みで、過去10年で3連単配当が10万円以下だったのは3回しかない。
1.前走逃げていた馬は苦戦
中山開催だった11年を除く過去9年で、前走の4角位置取りが1番手だった馬は[0-0-1-9]と苦戦。また前走4角2番手以内で見ても、[0-1-2-22]と不振。唯一連対した19年2着の
クレッシェンドラヴも、前走の1〜4角の位置取りは[13-12-4-2]であり、前走で序盤から1〜2番手を追走していた馬がここでも好走してくることは多くない。
2.距離短縮組に妙味なし
中山開催だった11年を除く過去9年で、距離短縮組は複勝率が15.6%で、複勝回収率は72%。対して、距離延長組は複勝率20.0%で複勝回収率162%、前走も2000mだった馬は複勝率22.2%で複勝回収率137%。妙味を考えると、前走2000m以下を走ってきた馬から狙うのが良いだろう。
3.上がりが掛かる
過去9年の平均レース上がり3ハロンは36秒7。道悪だった年もあるので良馬場だともう少し速くはなるが、過去9年でレース上がりが35秒0を切ったのは1回だけであり、基本的にはタフなレースになる。直線が長いコースの高速馬場で好走してきた馬よりは、ローカルなどタフな条件で実績を残してきた馬を上に取りたい。
ワンダープチュックは過去に重・不良馬場で3勝を挙げており、またローカル小回りの一周コースの成績が[0-3-0-0]であることから、上がりが掛かるタフな条件に適性があるのだろう。今年に入ってから善戦止まりだが、東京の高速馬場で0秒3差、0秒6差なら悪くない。コースが替わるここで変わり身を期待したい。