8日、
川崎競馬場で行われた牝馬のダート
グレード競走、第25回
スパーキングレディーカップ(
ホクトベガメモリアル・JpnIII)は2番人気の
サルサディオーネ(大井)が先手を取って逃げ切った。重のダートコース1600mで行われ、勝ちタイムは1分39秒0。勝利ジョッキーは、大井の
矢野貴之騎手。
6馬身差の2着には、好位につけた3番人気の
リネンファッションが入り、さらにクビ差の3着に6番人気の
グランデストラーダが入った。1番人気の
テオレーマは6着だった。
勝った
サルサディオーネは
父ゴールドアリュール、
母サルサクイーン(
その父リンドシェーバー)という血統で、大井・
堀千亜樹厩舎所属の7歳牝馬。通算成績は41戦9勝。ダート
グレード競走は3勝目。地方所属馬による同レース制覇は、2008年
トーセンジョウオー以来、13年ぶり。
<レース後の関係者のコメント>
1着
サルサディオーネ(
矢野貴之騎手)
「(圧勝で)気持ちよかったです。ここ2、3戦マークされる形で厳しいレースが続いていましたが、それが糧になり今日はいい運びができました。
スタートには集中して、出していって、良いペースで行けました。気分良く行ければ、強い走りをしてくれます。
去年から活躍していて、年を一つとってもまだまだ元気なので、安心しています。
今後は、牡馬相手でも期待していますし、マークがきつくなると思うので、そのあたりが頑張ってもらいたいところです。
なかなか厳しい状況ですが、僕たちは一生懸命競馬を頑張ります。これからも応援してもらえると嬉しいです」
(
堀千亜樹調教師)
「本当に普段も元気いっぱいで調教に励んでくれる馬で、7歳と思えないぐらい元気なので、まだまだ先が楽しみです。
今日もいつも通り体調は良かったので、あとは自分のペースでどこまで行けるかなと思っていました。
すごく気持ちよく走っていたのでこれなら何とかなるかなと思っていて、直線でも良い反応だったので、直線を向いて少ししてから勝利を確信しました。
今後についてはオーナーと相談して決めます。長距離遠征は苦手な馬ですが、体調を万全にして、(遠征競馬も)狙っていきたいです」
2着
リネンファッション(
武豊騎手)
「よく頑張りましたが、勝ち馬が強すぎました。それでも、昇級戦で初めてのことが多いなかでいい内容だったと思います。目処が立ちました」
3着
グランデストラーダ(
本田正重騎手)
「3コーナーではおっと思わせる手応えでした。期待通りの走りでした。距離は1400メートルからマイルくらいが良さそうです」
4着
フェアリーポルカ(
和田竜二騎手)
「ゲートで滑ってしまい、躓いた感じでした。前回よりも離されて、少し砂も嫌がっていた感じもありますし、滑る馬場になったので余計にかもしれませんが、左回りのコーナリングもあまり上手くはなさそうです。脚が溜まったぶん直線は伸びてくれましたが...」
6着
テオレーマ(
川田将雅騎手)
「今日はずっと動けないままでした。改めてです」
(取材:小塚歩)
ラジオNIKKEI