日本軽種馬協会の九州種馬場で繋養されていた
ケイムホーム(牡22)が8日、急性腹症のため死亡したことがわかった。
ケイムホームは
父Gone West(その父Mr.Prospector)、
母Nice Assay、母の
父Clever Trickという血統の米国産馬。現役時代はアメリカで競走生活を送り、2〜3歳時にかけてパシフィッククラシックなどG1・3勝を含む重賞8勝をマーク。
12戦9勝の成績をあげ、引退後の2003年、米国のレーンズエンド・
ファームにて種牡馬入り。日本には2008年に導入され、同年より静内種馬場で供用、2018年からは九州種馬場で供用されていた。 19年
フェブラリーS(GI)を制した
インティ、16年の
武蔵野S(GIII)を勝った
タガノトネール、12年
ファンタジーS(GIII)を制した
サウンドリアーナという3頭の重賞ウィナーを送り出した。
また、母の父としては海外で19年
アシュランドS(米GI) 勝ちの
Out for a Spin、18年
マーキュリーC(JpnIII)2着の
ヨシオ、19年
道営記念を制した
リンノレジェンドなどが国内で活躍している。
(九州種馬場 本田博代壽氏のコメント)
「今年の種付シーズンを無事に終えたところで、突然の別れとなり大変残念です。普段は温厚で扱いやすい反面、オスとしての強さ、根性を持っていた馬でした。
私自身、種牡馬管理の大変さを多く学びました。これまで、九州の馬産発展に大きく貢献してくれました。残された産駒の今後の活躍を期待いたします。これまで
ケイムホームをご支持頂いた皆様に心より感謝申し上げます」
(日本軽種馬協会のホームページより)