2日間にわたって開催される「セレクトセール2021」が12日、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開幕した。
1歳馬
セッションとなる本日は242頭が上場され、226頭が落札。売上は116億3800万円(以下、金額は全て税抜で表記)で、従来の最高額だった107億3200万円(19年)を大幅に上回り、史上最高となる売上を記録した。落札率は93.4%、1頭平均は5150万円だった。
1億円を超える高額落札馬は28頭(2億超えは8頭)で、昨年の18頭を大きく上回った。その中でも最高落札額となったのは、3億円の2頭。1頭は「
ゴーマギーゴーの2020」(牡、
父ディープインパクト)で、長谷川祐司氏が落札した。
母ゴーマギーゴーは米GIIの勝ち馬。もう1頭は「
ファイネストシティの2020」(牡、父
ロードカナロア)で、サイバーエージェント社長の藤田晋氏が落札した。
母ファイネストシティは米GI勝ち馬。
藤田晋氏はこの他にも、2億円の「
ヴィンテージローズの2020」(牡、父
エピファネイア)など、合計12頭(1億超え7頭)を落札し、合計落札額は15億4100万円にも上った。
3番目の高額馬は「
ギエムの2020」(牡、父
シルバーステート)。「
ショウナン」の冠名で知られる国本哲秀氏が、2億6000万円で落札した。
シルバーステートは初年度産駒が
JRAで既に4勝を挙げている。
牝馬の最高額は「
ホットチャチャの2020」(牝、父
ロードカナロア)で、長谷川祐司氏が1億6000万円で落札した。半兄に18年
菊花賞2着の
エタリオウがいる血統。
また、
ディープインパクト産駒最後の上場となった「
スイープトウショウの2020」(牡、
父ディープインパクト)は、池田豊治氏に2億円で落札された。
その他では、日本産のアイルランド調教馬で英GIを2勝した
サクソンウォリアーの初年度産駒「
アイムユアーズIIの2020」(牡、父
Saxon Warrior)が1億9000万円、米3冠馬
ジャスティファイの産駒「
ジペッサの2020」(牡、父
Justify)が2億円、昨年の
ホープフルSを制した
ダノンザキッドの半弟にあたる「
エピックラヴの2020」(牡、父
ロードカナロア)が2億4000万円、16年
ドバイターフ覇者
リアルスティールの初年度産駒「
サンタフェチーフの2020」が1億6000万円で取引されている。