「
函館記念・G3」(18日、函館)
2番人気の
トーセンスーリヤが2020年の
新潟大賞典以来となる、重賞2勝目を挙げた。3番手追走から早々と先頭に立つと、最後は後続を3馬身突き放した。2着は14番人気の
アイスバブル、3着には12番人気の
バイオスパークが入り、芝初挑戦だった1番人気の
カフェファラオは9着に終わった。
北の大地で
トーセンスーリヤが躍動した。道中はハナ争いをする
レッドジェニアルと
マイネルファンロンが1000メートル通過58秒5のハイペースで飛ばす中、その2頭を前に見ながら絶好の3番手を追走。直線手前で先頭に立つと後続を突き放し、3馬身差をつける快勝劇だった。
20年の
新潟大賞典以来、約1年2カ月ぶりの勝利は重賞2勝目となった。同馬の全6勝中4勝を挙げた横山和は「具合が本当に良くて、自分が焦らなければ絶対に大丈夫だと思っていた。去年も重賞を勝たせてくれた、この馬でまた勝ててうれしい」と興奮気味に喜んだ。
小野師も「少し(動くのが)早めかなと思ったけど、強かったね。言うことなしです」と笑顔。なかなか結果が出ない日々が続いたが、「去年の夏と違い、今年は本当にいい形で迎えられた」と狙い澄ました1勝に、してやったりの表情を浮かべた。
次はサマー2000シリーズ王者を目指して、
新潟記念(9月5日・新潟)に参戦する予定。6歳馬ながら指揮官が「この秋、完成かな」と言えば、主戦も「大人になっていて、こういう形じゃないと駄目というのがなくなっている」とまだ成長途上であることを強調。晩夏の越後路を再び、盛り上げてくれそうだ。
提供:デイリースポーツ