一昨年
リンゾウチャネル以来、2年ぶりホッカイドウ競馬史上6頭目の「三冠馬」誕生なるか――。
今夜、門別メイン(最終)11Rの「第42回
王冠賞H2/1800m外回り」で、一冠目「
北斗盃H2」二冠目「
北海優駿(ダービー)H1」を制した
ラッキードリームが、道営競馬において過去わずか5頭しかいない「3歳三冠制覇」の偉業に挑みます。
その5頭は、1981年
トヨクラダイオー(成田春男きゅう舎、
父キタノダイオー)、1999年
モミジイレブン(鈴木英二きゅう舎、
父サッカーボーイ)、2001年
ミヤマエンデバー(
堂山芳則きゅう舎、
父ダミスター)、2010年
クラキンコ(
堂山芳則きゅう舎、
父クラキングオー)、2019年
リンゾウチャネル(
堂山芳則きゅう舎、父
モンテロッソ)。
2001年
ミヤマエンデバー以降3頭の三冠馬はいずれも
堂山芳則調教師の管理馬ということで、
ラッキードリーム、リーチという2頭の有力馬を出走させる
林和弘調教師は「史上4人目」となる“三冠トレーナー”の偉業が懸かります。
その林調教師。大一番に臨む2頭については「どちらも非常に順調に来てますので、状態面に関しては何の不安もありません」と力強いコメント。坂路での最終追い切りも、
ラッキードリームが
北海優駿(ダービー)時を上回る好時計で駆け上がれば、リーチもラスト1Fを同じくダービー時より速い時計でまとめ、共に「さらなる成長」を感じさせる臨戦過程で「三冠最終決戦」を迎えます。
北斗盃、
北海優駿(ダービー)に続き、2頭でのワンツーフィニッシュを狙う
林和弘きゅう舎ですが、三冠すべてで僚馬によるワンツー決着となれば、それもまた稀有な偉業として大いに称えられることになるでしょう。
全国の注目が
ラッキードリーム&リーチの走りに集まるだろう
王冠賞H2ですが、他の出走馬も「ラスト一冠獲り」へ虎視眈々。
JRA3戦未勝利での転入から2連勝中の
ギャラントマナーは、その初戦1500mの勝ち時計1分34秒7が時計の出やすい重馬場だったとはいえコースレコードに0秒3まで迫る速い時計で、そのスピードは他馬にとって脅威となる可能性も十分。
3歳になって1700m以上の距離に照準を合わせ頭角を現してきた
クラウォー、直線での瞬発力なら“2強”にもヒケを取らなそうな印象もある
シンタロウ、2歳秋にオープンで立て続けに3勝を挙げるなど秘めた能力は高い
テイクアターン等々、それぞれの走りにも大いに注目したいところです。
昨年「第1回
JBC2歳優駿JpnIII」も制した
ラッキードリームの偉業達成が懸かる「第42回
王冠賞H2」の発走時刻は、20時40分です。なにとぞ、お見逃しなく!
(文:ひだか応援隊)