スマートフォン版へ

【勝負の分かれ目 アイビスSD】テン乗りの石川騎手の好騎乗でオールアットワンスが重賞初制覇

  • 2021年07月25日(日) 18時50分
 レコードの更新も期待された良馬場のコンディションのもと、第21回アイビスサマーダッシュのゲートが開いた。

 横並びのスタートから、12番ライオンボス、11番ロードエースらが先手を取り、外埒のほうへと近づいて行く。その一方で、最内1番枠から出た菅原明良バカラクイーンだけは内埒沿いへと進路を取った。外埒近くに集まったほかの15頭と内外大きく離れているが、ライオンボスロードエースとそう差のない位置を取り、快調に飛ばす。

 テン乗りの石川裕紀人が騎乗する1番人気のオールアットワンスは、ライオンボスロードエースより1馬身半ほど後ろの3、4番手につけた。

「スピードがあることは競馬を見てわかっていました。外枠を引いたので、深く考えず、スピードを信じて乗るだけでした」と石川。

 ラスト400m手前で、オールアットワンスは楽な手応えのまま、外を行くライオンボスロードエースに並びかけた。大きく離れた内には、相変わらずほぼ横並びでバカラクイーンがいる。

 ラスト200m付近で、外の集団からオールアットワンスライオンボスが抜け出した。オールアットワンスが半馬身かクビほどの差で先頭だ。

 石川の右鞭を受けた51kgのオールアットワンスが、57kgのライオンボスを引き離しにかかる。オールアットワンスは最後まで伸び切り、2着のライオンボスに3/4馬身差をつけ、先頭でゴールを駆け抜けた。3着は、内埒沿いを1頭で走っていたバカラクイーン

 勝ちタイムは、レコードよりコンマ5秒遅い54秒2。11秒7-10秒2-10秒5-10秒7-11秒1というラップが示すように、序盤から中盤にかけて、千直にありがちな激流にならなかったゆえか。

「斤量が味方してくれた部分はあったと思いますが、強い男馬がいるなか、この内容でよく勝ち切ってくれました。これからどんどん成長してくれる馬だと思います」

 石川はそう言って、千直初参戦で重賞初制覇を果たしたオールアットワンスを讃えた。斤量差を生かしつつ、騎乗馬のスピードと切れを信じ、その武器をフルに生かした石川の好騎乗が光った。

(文:島田明宏)

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す