「
エルムS・G3」(8日、函館)
まさに3度目の正直だ。
マーチS、平安Sと重賞で続けて1番人気に支持された
アメリカンシード。前々走はまさかの14着大敗、前走は2着とはいえ勝ち馬には6馬身差をつけられた。不完全燃焼に終わった近2走の無念を晴らそうと意を決しての北海道遠征。今度こそは結果を残したい。
影山助手が、この2戦を振り返る。「
マーチSは落鉄もあったし、いろいろ不運が重なってしまった。そこまでの3連勝が、ほぼほぼ追わずに楽勝という内容が続いていたしね。平安Sは前には離されてしまったけど、自分でハイペースをつくって2着に踏ん張りました。悔しい結果ですが、力は示してくれたと思います」。人気に応えられなかったとはいえ、着実にタイトルに近づいている手応えもつかんでいる。
前走後は栗東近郊の牧場での短期放牧でリフレッシュ。栗東トレセンに帰厩してからの調整も順調に進み、長距離輸送も無難にクリアして函館に移動した。「ピリピリしていないし、栗東と同じように落ち着いている。栗東でやることをやってきているしね」と同助手も仕上がりの良さをアピールする。秋に堂々とダートの一線級に挑戦するためには、重要な一戦となる。ここで初タイトルを手中にして、大舞台への確かな一歩をしるしたい。
提供:デイリースポーツ