「
エルムS・G3」(8日、函館)
4番人気の
スワーヴアラミスが持ち前のしぶとさを発揮した。3角から追い通しになりながらも、ジリジリと末脚を伸ばして抜け出すと、食らいつく
オメガレインボーを半馬身差振り切り、昨年の
マーチS以来となる重賞2勝目を手にした。
人間がバテるか、馬がバテるかの我慢比べ。前走の
マリーンSに続き勝利に導いた松田は「ずっと追い続けなければならないが、その分、こちらの指示に応えて最後まで頑張ってくれる。直線を向いたときは何とかしのいでくれと、必死に追った。久々の重賞制覇はめちゃくちゃうれしい」と笑顔で語った。自身にとっても15年
クイーンSの
メイショウスザンナ以来、6年ぶりの重賞Vとあって喜びもひとしおだ。
今回は初めてブリンカーを着用。加えて、前走から1・5キロ減となる56キロの斤量も有利に働いた。須貝師は「ブリンカーは効いていたし斤量も軽くなったからね。全てがうまくいったね」としてやったりの表情を浮かべた。
次戦は未定だが、賞金を加算したことで、今後の選択肢は広がった。円熟味を増した6歳馬が、さらなる上のステージに向かって突き進む。
提供:デイリースポーツ