開設90周年の小倉に名手が初見参だ。函館開催が終了し、残り4週間の夏競馬は、小倉を主戦場にする予定の
武豊騎手(52)=栗東・フリー。JRAが設立された54年以降、当地では歴代最多の387勝を挙げており、「楽しみな馬が多いからね」と参戦即、勝ち星量産を目指す。
意気込むのには理由がある。柴田善が
メイショウムラクモで
レパードSを制し、JRA最年長重賞制覇の記録を55歳10日に更新した。さらに
クラスターC(盛岡)も
リュウノユキナで制し、2日連続で重賞V。「ハードルを上げられたね」と大いに刺激を受けた。
楽しみなのは故障から約9カ月ぶりに復帰する日曜7Rの
ヴィヴァンだ。デビュー戦(2着)でのちのダービー馬
シャフリヤールと接戦を演じた素質馬。「あの2頭はレベルが高かった。追いつけるように仕切り直しですね」と力を込める。
日曜5Rでデビューする
ディープインパクト産駒の
オールタイムハイも期待大。父を管理した池江泰郎元調教師がオーナーで、息子・泰寿師の管理馬。最終追いに騎乗し、「いい馬。楽しみだね。素質もありそう。このチームでディープ産駒はうれしいですね」と実戦を心待ちにする。
小倉記念は
スーパーフェザーに騎乗。過去4年で重賞5勝を挙げる夏の小倉で、21年もユタカが躍動する。(デイリースポーツ・大西修平)
提供:デイリースポーツ