夏のローカル開催で唯一行われるGII戦。サマー2000シリーズの第4戦にして最大のポイントが付与されるレースではあるが、
札幌記念の勝ち馬は
凱旋門賞や天皇賞など秋に行われる国内外のGIに直行することが珍しくなく、シリーズの他のレースとは趣を異にしている。
1.スピードが要求される
14年は、中長距離路線で活躍して断然人気に支持されていた
ゴールドシップが、
桜花賞馬
ハープスターに敗れた。また18年は、ダービー馬
マカヒキが2着に敗れ、マイル以下の重賞を2勝していた
サングレーザーが優勝。昨年はマイル路線で活躍していた
ノームコアが、当時中距離GIを2勝していた
ラッキーライラックを降して勝利した。スタミナよりスピードが勝ったタイプが勝ち切るレース。
2.前走同距離組は苦戦気味
函館開催だった13年を除く過去9年で、前走も2000mを走っていた馬は[2-2-2-48]で複勝率11.1%しかない。対して、距離延長組は[4-3-1-29]で複勝率21.6%、距離短縮組は[3-4-6-23]で複勝率36.1%。
3.前走敗れた馬が巻き返す
過去9年で、前走1着だった馬は[0-2-2-15]と勝ち切れていない。対して、前走6〜9着だった馬は5勝を挙げている。特に前走中央場所で敗れていた馬が巻き返してくるケースが多い。
ソダシは調教の動きが素晴らしく、春から比べてさらに成長している。前走の
オークスは距離が長いのもあって敗れたが、距離短縮で斤量52kgなら古馬相手でも巻き返しの期待は十分だ。