現在の条件で行われるようになって今年で16回目となるが、過去15回のうち1番人気が勝利したのは1回だけ。また馬連は5回万馬券になっており、大荒れも珍しくないレースだ。昨年は4年ぶりに1番人気が2着したが、1着は8番人気、3着は10番人気で波乱だった。
1.差しが決まる
過去10年で3着以内に好走した延べ30頭中、半数の15頭は4角7番手以下だった。対して、4角1番手から馬券に絡んだのは、昨年1番人気2着の
モズスーパーフレアのみ。逃げ切りが困難なレースでしばしば差し馬が台頭する。
2.距離短縮組は苦戦
過去10年で距離短縮組は[0-1-1-17]で複勝率10.5%しかない。対して、今回距離延長となる馬は[4-3-3-34]で複勝率22.7%、前走も1200mだった馬は[6-6-6-87]で複勝率17.1%。小倉は前半からペースが非常に速くなる傾向にあるので、距離短縮組は流れに乗り損ねがち。
3.馬体重の傾向
過去10年、479kg以下の牡・セン馬は[3-3-1-31]で複勝率18.4%なのに対し、480kg以上は[2-1-2-49]で複勝率9.3%と不振。牝馬だと逆で、479kg以下は[2-1-6-43]で複勝率17.3%なのに対し、480kg以上は[3-5-1-15]で複勝率37.5%。全体的にも牝馬の好走率が高いが、中でも大型の牝馬が特注。牡・セン馬は逆に、大型だと苦戦気味だ。
メイショウカリンは同条件の
CBC賞で10着に敗れたが、差しの決まらない超高速馬場がまるで向かなかった。今回は当時よりは時計が掛かり、差しが決まりやすい馬場で走れそう。基本的に展開待ちにはなるものの、大穴で一発の魅力はある。