開催替わりになった前週の新潟では3鞍のメイクデビューが行われ、人気薄の関東馬が2勝した。今週は
国枝栄厩舎の
ディープインパクト産駒が新潟と札幌にスタンバイ。ともに注目を集めそうだ。
【8月22日(日) 新潟芝1800m】
◆
サトノゼノビア(牝、
父ディープインパクト、
母クイーンカトリーン、美浦・
国枝栄厩舎)
母は愛G3(芝7F)の勝ち馬。牝系からは
トリリオンカット(朝日
チャレンジC)や
Treve(
凱旋門賞の連覇など仏G1を6勝)が出ている。
8月11日にはウッドチップコースで6F83秒6-1F12秒0をマーク。併せ馬で遅れたが、しっかりと追われた。
「ディープ産駒で軽い感じのタイプ。まだ少しピリッとしないところがあるけど、芝なら違うだろうし、長めの距離がいいと思う」と
国枝栄調教師。
鞍上は
戸崎圭太騎手を予定している。
◆
イルチルコ(牝、父
ドゥラメンテ、
母ルシルク、美浦・
田村康仁厩舎)
母の産駒はコンスタントに勝ち上がっており、半兄に
グランシルク(
京成杯AH)、叔父に
ブレイクランアウト(
共同通信杯)がいる。
8月11日にはウッドチップコースで5F67秒3-1F12秒1をマーク。僚馬を追走し、しっかりと負荷をかけた。
「まだ少し非力でグリップが利かない感じだけど、気持ちはある。背中もいい。本当に良くなるのは先だと思うけど、芝の実戦で持久力を生かしたいですね」と高木調教助手。
鞍上は
三浦皇成騎手を予定している。
【8月22日(日) 札幌芝1800m】
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レッドランメルト(牡、
父ディープインパクト、
母クイーンズアドヴァイス、美浦・
国枝栄厩舎)
母はアルゼンチンのG3(芝1000m)を勝っている。
父ディープインパクト×母の
父Orpenの配合は
サトノダイヤモンドなどと同じだ。
美浦で乗り込み、先週の8月11日はウッドチップコースで5F66秒2-1F11秒4をマーク。古馬を相手に優勢の手応えで先着と好気配だ。その翌日には札幌に向け、トレセンを出発した。
「素直な性格で乗りやすそうなタイプ。しまいの動きがいいし、ディープ産駒らしさがある。馬格も立派だし、この感じなら初戦から楽しみ」と
国枝栄調教師。
鞍上は
川田将雅騎手を予定している。
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ハリウッドフェーム(牡、父
モーリス、
母ミルクトーレル、美浦・
栗田徹厩舎)
ダンスインザダーク産駒の母はデビュー勝ちを含め、芝1200m〜1400mで3勝した。伯父に
マイネルイェーガー(
スプリングS3着)がいる。
8月4日に美浦のウッドチップコースで5F66秒7-1F11秒9をマーク。先週の11日には函館のウッドチップコースで古馬の2勝クラスに先着している。
「ゲート試験に時間がかかったけど、追い切る毎に良くなってきた。
パワー型で切れるというより、長く脚を使えそうなタイプ。洋芝で良さを出せればいいですね」と
栗田徹調教師。
鞍上は
C.ルメール騎手を予定している。
(取材・文:竹之内元)