14日(土)、15日(日)の札幌、新潟、小倉競馬で2歳新馬戦が計7レース行われた。勝ち馬のうち4頭にB&星4の高評価をつけたが、なかでも注目は日曜の札幌5R(芝2000m)を勝ち上がった
ホウオウプレミア(牡、父
ロードカナロア、美浦・
奥村武)だろう。
19年の当歳セレクトセールで2億7000万円(税別)で落札された高額馬。レースは単勝2・2倍の1番人気に支持された。スタート直後の好位争いから引いて中団を追走。残り800mで外から進出し、4角では2番手へ。直線は粘り込みを図る2着馬とのマッチレースになったが、競り落としてデビュー戦を飾った。鞍上のルメールが「まだ子どもっぽい。体も緩いし。道中は忙しかったが、ずっと反応してくれたし、最後は結構楽に抜け出してくれた。楽しみな馬です。距離は二千以上あっても問題はないです」と話したように、まだまだ伸びしろは大きそう。センスも十分で今後の成長が楽しみだ。(レース評価B、将来性★★★★)
先週の新馬勝ち馬評価一覧
ミント(牝、父
エピファネイア、栗東・友道)
土曜新潟5R・芝1600m、福永「スタートで遅れたけど、かえってそれが良かったようですね。この馬にとってはいい形で走ることができました。道中もリズム良く行けました。直線どれだけの脚を使えるか半信半疑でしたが、思ったよりいい脚を使ってくれました。初戦としてはいい形で勝つことができましたね」(B、★★★★)
モンゴリアンキング(牡、父
キングマン、栗東・安田隆)
土曜札幌5R・芝1500m、池添「2番手で上手にレースをしてくれました。行きっぷりが良くて早めに先頭に立ちましたが、最後も余力がありました。距離はマイルまで持つと思います」(B、★★★★)
ドグマ(牡、父
キタサンブラック、栗東・武幸)
日曜小倉5R・芝1800m、柴山「調教でも1週ごとに良くなっている感じでした。普段の調教も厩舎で考えて下(コース)で乗ってくれたりしていたので、1頭で走るのも問題なかったですね。最後抜け出して内に物見をして外に逃げたりしていましたが、内容は良かったと思います。楽しみがありますね」(B、★★★★)
ガトーフレーズ(牝、父
ジャスタウェイ、美浦・清水英)
土曜新潟6R・芝1400m、柴田大「返し馬でいいものがあると感じました。今日はいい勝ち方ができましたね。距離の融通は利きそうですよ」(C、★★★)
サンディブリッジ(牝、
父ブラックタイド、栗東・安田翔)
土曜小倉5R・芝1200m、川田「こういう馬場だったので、前半はリズムを重視して行こうと思っていたら先手を取る形になりました。直線もしっかり最後に差し返してくれましたし、まずは無事に初戦を終えられて良かったです」(C、★★★)
ユキノオウジサマ(牡、父
ドレフォン、美浦・田島)
日曜新潟5R・芝1800m、田島師「先頭を走るのは問題ないタイプで、今日は前につけてうまく逃げられましたね。最後の切れがどうかと思ったけど、うまくしのいでくれました」(C、★★★)
(評価は馬サブロースタッフによるS、A、B、C、Dの5段階)
提供:デイリースポーツ