北米ケンタッキー州の北部にあるエリスパーク競馬場で、21日(土曜日)、馬場入場中に暴れて騎手を落とした競走馬が、競馬場の外に逃げ、競馬場に隣接した幹線道路のUS41号線を疾走するというアク
シデントがあった。
問題を起こしたのは、この日の第1競走に組まれていた2歳牝馬限定のメイドン(d5.5F)に出走予定だった、マイケル・アン・ユーイング厩舎のボールドアンドボッシー(牝2)だ。
この日がデビュー戦だった同馬は、多少神経質なところがあるため、ブリンカーを着用しての出走となったが、馬場入場の際に気難しさを見せて暴れ、
ミゲル・
ミーナ騎手が落馬。向こう正面にある厩舎エリアを経由して場外に逃げ、US41号線に乗った模様だ。
ボールドアンドボッシーの追跡には、ユーイング厩舎のスタッフに加え、ウェス・ホウリー、ジャック・
ハンコックといった調教師や、地元警察も参加。およそ30分後に、通りかかった一般市民によって捕獲された。
診断した獣医師によれば、ボールドアンドボッシーには、小さな切り傷や擦り傷が認められる他、軽い脱水症状を起こしていたものの、大きなダメージはないとのことだ。
(文:合田直弘)