近年は早熟の馬が幅を利かせることも多く、翌年のクラシックとのつながりが薄くなりつつあったが、今年は例年以上にメンバーが揃った印象。昨年に続いて札幌のWASJが取りやめとなり、この時期の新潟開催に有力騎手が多く参戦できるようになっていることも、メンバーが集まる要因の一つとしてあるだろう。
1.上位の上がりが使えるか
過去10年で、前走の上がり3ハロン順位が1位だった馬は[9-7-5-55]、2位だった馬は[1-3-5-27]。3着以内はすべて前走の上がりが2位以内だった馬から出ている。
2.馬体重に注目
過去10年で3着以内になった30頭中、実に22頭は馬体重が460〜499kgだった。[7-7-8-57]で複勝率は27.8%に上る。対して、500kg以上だった馬は[0-1-0-7]で複勝率12.5%、459kg以下だった馬は[3-2-2-64]で複勝率9.9%。
3.前走もマイルだった馬が中心
過去10年、前走もマイルの距離を走っていた馬が[7-3-5-33]で複勝率31.3%と上々なのに対し、前走からの距離延長となる馬は[3-3-4-74]で複勝率11.9%、距離短縮となる馬は[0-4-1-21]で複勝率19.2%。
クラウンドマジックは中京芝マイルの新馬戦でデビューし、一頭だけ抜けた末脚で追い込んで新馬勝ちを飾った。一度使ったことで調教の動きも良化しており、今回は前走以上の走りを期待できそう。初戦で見せたズブさからして新潟外回りも合うだろう。