今週は札幌を主戦場にしている
クリストフ・ルメール騎手が土日とも新潟にスポット参戦する。
新潟2歳Sの
アライバルは勿論、メイクデビューでもノーザン
ファームの有力馬がスタンバイ。それぞれに注目したい。
【8月28日(土) 新潟芝1800m】
◆
イクイノックス(牡、父
キタサンブラック、
母シャトーブランシュ、美浦・
岩戸孝樹厩舎)
キングヘイロー産駒の母は
マーメイドSの勝ち馬。1歳上の半兄に
ラジオNIKKEI賞の勝ち馬
ヴァイスメテオールがいる。8月18日の追い切りはウッドチップコースで長めから時計を出し、7F99秒0-1F11秒7をマーク。ここ2週は2勝クラスの3歳馬
クロンターフを追走し、しまいを重点的に伸ばした。青鹿毛の好馬体でフットワークにも質の高さを感じさせる。
「幅は薄いけど、上背があって見栄えのする体つき。コンスタントに追い切りをこなしているし、高い素質がありそう。お兄さんと比較してもフットワークの良さは共通しています。あとは走りのメリハリがつくように改善していきたいですね」と太田調教助手。鞍上は
C.ルメール騎手を予定している。
【8月28日(土) 新潟芝1600m(牝馬)】
◆
ウインエクレール(牝、
父ディープインパクト、
母サマーエタニティ、美浦・
畠山吉宏厩舎)
半兄に香港GI2勝の
ウインブライト、半姉に阪神JF2着の
ウインファビラスがいる。8月18日の追い切りはウッドチップコースで6F79秒5-1F12秒5をマーク。3歳の未勝利馬が相手とはいえ、楽々と突き放した。
「抜け出してから遊ばないように軽く気合をつけた程度。デビュー前の動きとしては十分に合格点を与えられる。おっとりとした性格だけど、速いところに行くと気持ちが入る。兄姉に比べると扱いやすいし、フットワークには軽さがある。段階を踏みながら順調に乗り込み、いい仕上がりに持ってこられたと思います」と
畠山吉宏調教師。鞍上は
田辺裕信騎手を予定している。
◆
ソネットフレーズ(牝、父
エピファネイア、
母ボージェスト、美浦・
手塚貴久厩舎)
名牝
ダイナカールの一族。叔父に
皐月賞とダービーの2冠馬
ドゥラメンテ、1歳上の半兄に
スプリングS3着の
ボーデンがいる。8月11日の追い切りはウッドチップコースでラスト1F11秒4。18日には5F67秒4-1F11秒1とキレッキレの動きを見せている。
「この血統らしく気性的にカッとなりやすいところがあるけど、1本目から楽に動いた。しまいの切れがいいし、いかにも瞬発力がありそう。能力を感じるし、初戦から期待しています」と
手塚貴久調教師。鞍上は
C.ルメール騎手を予定している。
【8月29日(日) 新潟芝1600m】
◆
マグマオーシャン(牡、父
ディープブリランテ、
母シルクユニバーサル、美浦・
栗田徹厩舎)
全兄に重賞2勝(
ラジオNIKKEI賞、
中山金杯)の
セダブリランテス、半兄に
ステイヤーズSの勝ち馬
モンドインテロがいる。8月11日の追い切りはウッドチップコースでラスト1F11秒5。18日には6F82秒6-1F12秒2をマークし、年上のオープン馬(
ロンドンテソーロ)を相手に負荷をかけた。
「胴長の体形で緩さが残るけど、
ディープブリランテの産駒にしては動きに切れがある。併せ馬では前に行こうとする気持ちの強さを見せるし、初戦から楽しみ」と
栗田徹調教師。鞍上は
C.ルメール騎手を予定している。
(取材・文=竹之内元)