第2回
JBC2歳優駿JpnIIIの有力候補に名乗りを挙げるのはどの馬かーー。26日のメイン(最終)12Rは、距離が1700m外回りへと変更されて2回目の施行となる「第8回サッポロクラシックカップH2」です。一昨年(第6回)までは1200m外回りで行われてきましたが、昨年「
JBC2歳優駿JpnIII」が門別1800m外回りで行われることになったのを機に、距離変更とともに施行時期も前倒しとなりました。
その初回だった昨年は、
JBC2歳優駿JpnIIIを差し切ることになる
ラッキードリーム(3歳の今季「三冠」制覇も達成)が制し、2着も後に
JBC2歳優駿で2着に追い込む
トランセンデンス(3歳の今季、南関東一冠め「
羽田盃SI」優勝)という決着。そう、このサッポロクラシックカップH2の1、2着馬がそのまま、
JBC2歳優駿JpnIIIでもワンツーを決めたということで、距離と時期を変えた主催者の判断が初年度から結実する形となりました。
今年も、昨年と同じく9頭立てながら将来性あふれる逸材がこぞって駒を進めてきました。実績面で最上位は「日本一早い2歳重賞」
栄冠賞H2(1200m外回り)を制し、前走
ブリーダーズゴールドジュニアカップH1でも
栄冠賞4着
シャルフジンに雪辱されたものの逃げて2着に踏ん張った
モーニングショー。同厩舎でもう一頭の有力馬
エイシンスコッティもおり、今回は2頭がどんな形でレースを進めるのかも大いに注目されます。
1200mの
栄冠賞では7着も、1700mに延びた
ブリーダーズゴールドカップで3着と前進した
ダイナソーや、前走ウィナーズチャレンジ4競走(
JRA上級認定)でその
ダイナソーの2着に追い上げた
エイシンシュトルムも好成績を残しており、上位候補として注目されそうです。
さらにもう一頭「ニュースター候補」として支持が集まりそうなのが
リコーヴィクターです。新馬戦(
JRA認定フレッシュチャレンジ競走)は1000m外回りを選択し、スピードの違いで4角先頭から2着に0秒5差の快勝。2戦目の
栄冠賞H2は多頭数14頭のレースで出遅れてしまい、序盤から苦戦を強いられてしまうも非常にハイレベルな争いを見せた
モーニングショー、
シャルフジンら上位4頭に次ぐ5着まで押し上げてきました。そして続く前走、1500m内回りのオープン競走をこれまた4角先頭から1秒3差の大楽勝を決め、その将来性への期待が大きく膨らむこととなりました。
その前走は7頭立ての7番枠。今回は内の2番枠に入りましたが、先行力あるだけにゲートさえ互角に決められれば終始有利にレースを運べることになるでしょうか。その走りに注目したいと思います。
その他、
ブリーダーズゴールドジュニアカップ5着の
デシジョンや、目下2連勝中の
コスモポポラリタら伏兵陣もそれほど大きな能力差はなさそうな印象です。激戦が期待される門別12R「第8回サッポロクラシックカップH2」の発走は、20時40分です。お楽しみに!
(文:ひだか応援隊)