1周1309mの障害コースに10の障害と、たすきコースに設けられているバンケットをクリアしなければならない難コース。最後はダートコースを横切って芝の直線コースに向かうが、ゴール前にも障害が用意されている。そのため、先行力は不可欠だ。
過去10年間で1番人気馬は4勝2着3回。3番人気以内馬が7勝を挙げているように堅調傾向だ。
◎
アサクサゲンキは平地の小倉2歳S優勝馬。古馬になってからもリゲルSで2着するなどオープン級の脚力を持っていたが、4歳春からハードル界へと転身。今年は休みを挟んで小倉コースで3戦して2勝2着1回。その2着も勝負どころからカラ馬に邪魔され続け、最後の直線でも大きな不利を受けたもの。前走は61kgを背負って危なげない勝利を収めている。
その前走で大きく体重を減らしてしまったことだけが気になるが、障害未勝利を勝った当時、平地で良績を残していた当時の460kg台に戻したものと考えれば、大きく割り引く必要はなさそうだ。
〇
マイネルプロンプトは
中山大障害3着、
中山グランドジャンプ3着で、
東京ジャンプS2着の実力馬だ。約1年半の休養を経て今春の
中山グランドジャンプ6着。次走の
東京ジャンプSは10着とはいえ、勝ち馬からは0.9秒差だった。
9歳馬とはいえ、往年の脚力を取り戻しつつあるようにも感じる。小倉競馬場の障害コースは4戦して2着1回3着1回。3年前の
小倉サマージャンプ以外は大きく崩れていない。
▲
マサハヤドリームは平地オープン馬。8歳での入障だったが、障害デビュー戦で2着。5戦目に勝ち上がるなど、これまで13戦して掲示板を外したのは1度だけという堅実派だ。平地時代のイメージと異なり、障害では前進気勢が強く3000mを超える距離では勝利経験はないものの、小倉競馬場の3390mでは2着経験がある。折り合い次第で勝機もありそうだ。
△
コウキチョウサンは平地4勝馬。6歳夏にハードル界へと転向し、5戦目に中山コースで初勝利を挙げると、福島コースで2勝。バンケットのあるコースで3勝を挙げているように、バンケットは苦にしないようだ。
飛越はうまいとは言えないものの、それでもキャリアを積むごとに慣れており、前走も62kgを背負っていたことを考えれば悪い内容ではなかった。前が飛ばして上がりがかかるような展開になれば食い込みは十分に可能とみる。