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【札幌2歳S展望】世代最初の中距離重賞、好走の条件とは

  • 2021年08月31日(火) 06時00分
 2歳世代最初のJRA中距離重賞。12年に施行時期が繰り上げられて以降は、クラシックで活躍するクラスの参戦が少なくなりつつあったが、昨年は1着のソダシ桜花賞馬に、2着のユーバーレーベンオークス馬になったことで、出世レースとして改めて注目されている。今年も、昨年に続いて後の活躍馬が出てくることを期待したい。

1.差しが決まる

 近年の好走馬の立ち回りを見ると、昨年5番人気2着のユーバーレーベンは2〜4角の通過順位が[14-5-3]、18年6番人気1着のニシノデイジーは[11-8-2]、4番人気2着のナイママは[8-4-1]、17年7番人気3着のダブルシャープは[14-14-4]など、序盤は後方に位置していた馬が長く脚を使って差してくるケースが少なくない。逆に、2角1番手だった馬は、函館開催だった13年を除く過去9年で[1-0-0-8]。

2.前走人気に注目

 函館開催だった13年を除く過去9年で、前走4番人気以下から3着以内に好走したのは2頭だけ。前走人気していた馬が中心になるレースで、中でも前走1番人気だった馬は[7-5-4-25]で複勝率39.0%。

3.乗り替わりは勝ち切れない

 函館開催だった13年を除く過去9年、前走と同騎手だった馬は[9-6-5-56]で複勝率26.3%なのに対し、前走から乗り替わりとなる馬は[0-3-4-39]で複勝率15.2%。

 アスクワイルドモアはエンジンの掛かりが遅いのもあって勝ち上がるのに3戦を要したが、いずれのレースでも堅実に末脚を発揮していた。動き自体も1戦ごとに良化している。今回は夏4戦目なのでさらなる上積みがどうかも、調教の動きを見るに出来はキープしていそう。重賞でもいきなり勝ち負けを期待したい。

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