サマー2000シリーズの最終戦だが、秋に向けた始動戦として参戦してくる馬も多く、シリーズの他のレースよりバラエティ豊かなメンバー構成になる。ハンデ戦らしい接戦が毎年のように繰り広げられており、特に最後の直線で内外に大きく広がる追い比べは見応え十分。
1.内・小回り実績に注目
新潟外回りは直線が非常に長いため、瞬発力以上に持続力が問われるレースになることもしばしば。このレースも、
ブラヴァス、
カデナ、
タツゴウゲキ、
カフジプリンス、
アルバートドック、
マイネルミラノ、
コスモネモシンなど、内・小回りコースで持続力を活かして良績を残していた馬の激走が多い。
2.大型馬の方が活躍傾向
過去10年で、馬体重が500kg以上だった馬は[4-1-1-19]で複勝率24.0%、480〜499kgだった馬でも[3-5-6-50]で複勝率21.9%ある。対して、460〜479kgだった馬は[2-3-2-38]で複勝率15.6%、459kg以下だった馬は[1-1-1-26]で複勝率10.3%。
3.近年は差し優勢
以前は先行馬が幅を利かせる年も多かったが、近年はどちらかというと差し優勢になっている。過去5年で、4角10番手以下だった馬は[3-2-4-24]で複勝率27.3%、複勝回収率は105%に上るのに対し、4角5番手以内だった馬は[1-3-1-26]で複勝率16.1%、複勝回収率62%。
アドマイヤポラリスはこれまで持続力を活かして勝ち上がってきた馬。重賞初挑戦の
目黒記念では13着に敗れたが、超スローペースの瞬発力勝負でレース上がりが32秒8では大敗も致し方なかった。鉄砲実績があるので3か月ぶりは気にならず、持続力勝負になりやすい新潟なら巻き返しがあってよいだろう。