JBC2歳優駿JpnIIIへの「超重要
ステップレース」として、“出世レース”の地位を確立するのはもう間違いなし!?ーー。
先週26日(木)に行われた2歳中距離重賞「第8回サッポロクラシックカップ/H2・1700m JBC協会協賛
パイロ賞」は、2番人気に支持された
リコーヴィクター(牡2・
川島雅人厩舎 父クリエイターII)がデビューから4戦で3度めのコンビとなった
山本咲希到騎手の手綱で、ゴール前3頭の争いとなった追い比べを大外から豪快に差し切りV。
勝ち時計1分46秒7(不良)は2歳競走のレコードタイムであり、1馬身差の2着が
ブリーダーズゴールドジュニアカップH1で3着の
ダイナソー、さらに後れること1/2馬身の3着が
栄冠賞H2を非常に速い時計で制し今回も1番人気の
モーニングショーだったことを加味すれば、非常に高水準なサッポロクラシックカップH2だった!と断じて良さそうです。
リコーヴィクターは早々と手にした「3勝目」が初の重賞タイトルとなったわけですが、唯一敗れた“日本一早い2歳重賞”
栄冠賞H2(1200m外回り)は同騎手とのコンビではなかったので、
山本咲希到騎手の手綱では「デビューから負けなしの3連勝」ということにもなりました!
レース後「JBC(2歳優駿JpnIII)を狙える器だと思う」と、大いなる手応えを口にした
山本咲希到騎手。また、これが調教師として初めての重賞Vとなった
川島雅人師もその成長ぶりに確かな感触を得たようで、次走については「状態面で問題などなければ(JBC指定競走の)
サンライズカップ(9月30日・H1)に行きたいですね」と話してくれました。
このサッポロクラシックカップH2。一昨年までは
地方競馬の2歳シリーズ競走「未来優駿」に組み込まれ、1200m外回りで行われていたス
プリント戦だったのですが、昨年「第1回
JBC2歳優駿JpnIII/門別1800m外回り」が創設されたのに伴い、そこへの重要な
ステップレースとするため施行時期を繰り上げると共に、施行距離を1700m外回りへと変更された経緯があります。
その初年度(昨年)を制したのが、次走で大目標の第1回
JBC2歳優駿JpnIIIを差し切り、今年2年ぶり史上6頭目の3歳「三冠馬」に輝いた
ラッキードリーム。大接戦(ハナ差)の2着も
JBC2歳優駿JpnIIIで2着に追い込んだ
トランセンデンス(門別から浦和に移籍し3歳一冠め「
羽田盃SI」を制覇)で、結果的にサッポロクラシックカップH2の上位2頭がそのまま
JBC2歳優駿JpnIIIでもワンツーを決める結果となったわけですが、その昨年の勝ち時計は1700m(重)=1分49秒4でした。
もちろん単純比較などできないことは重々承知ながら、
リコーヴィクターの勝ち時計1分46秒7(不良/2歳レコード)が「超優秀」であることはまったく疑いようがなく、このまま無事に成長曲線を描いて行けたなら、昨年の
ラッキードリームに続き「ホッカイドウ門別所属馬の
JBC2歳優駿JpnIII制覇」も大いに期待できることとなりそうです。引き続き是非、御注目ください!
(文:ひだか応援隊)