「
札幌2歳S・G3」(4日、札幌)
未勝利の身で格上挑戦した前走の
コスモス賞。
トーセンヴァンノは近2戦から一転し、番手からの積極的な競馬。4角先頭で抜け出すと、猛追するラ
イバルを振り切って自身初勝利をつかみ取った。
キャリアは出走馬最多となる4戦。どの馬よりも実戦経験を積んできた。北田助手は「5走目になりますが、馬が苦しがっているところもなく、気性的にも前向きなのはいいですね」と状態面に問題なしを強調した。
父は16年
青葉賞を制した新種牡馬
ヴァンキッシュラン。千二では勝ち切れなかったが、父の主戦場であった中距離で見事に一変した。「以前から長いところの方がいいと思っていましたし、レースを見てもそんな感じでしたね。千二を使ってきていたので、前走はゲートをポンと出て、スッと前に行けたと思う」と納得の口ぶりだ。
コンビを組む山田にとっても、
コスモス賞が21年の初勝利。「体調面も精神面もいい状態を保てていると思います。数を使ってはいますが、馬に硬さがなくなっていい感じ。さらに上積みを感じます」。勝ち癖をつけた人馬が、上昇気流に乗って連勝ゴールを狙う。
提供:デイリースポーツ